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戦国†恋姫〜黒衣の人間宿神〜
七章
方針×風呂
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「武田に関してはまだまだ情報が足りません。尾張に帰った後、間者を放って領内を探るのがよろしいかと」

俺はそうだなと思った。俺たちで潜入もいいが、今は一葉の方がいいだろうしな。兵を揃えて、上洛しして一葉と合流。所謂錦の御旗を手に入れる。その後、旗を振りながら色んな所と交渉し、鬼退治の協力を要請する。というのが今俺らがやらなきゃいけない事だ。

「で、一葉と合流したとしても協力してもらえるのかね?」

「恐らく無理でしょう。そもそも公方の威光にひれ伏す者が多いのであれば、このような乱世にはなっておりませんよ一真様」

「だよなー。でも無いよりはマシか」

「そういう事だ」

「物事には順序がある。それはよく分かったのですが・・・・あのザビエルがどう動くのか。そこが気になってしまいます。まだ行方さえも掴めていない状況で、悠長に構えてしまって良いのでしょうか?正直焦りますね」

「我も同じだ。だがこの国には、急いては事をし損じる、という言葉もある。物事を一つ一つ片付けていけば、いずれはザビエルとやらに通じる道も出来ようぞ。今は我慢せい」

「・・・・はい!」

「さて、とりあえずその方針で決まったけど、俺達はこれからどうすればいいのかな?」

市が客間を用意しているはずだという久遠だが、正直詩乃は眠そうな顔をしている。元々あまり体力がない詩乃だからか、ここまでよく我慢したなと思う。で、案内された客間に通された俺と久遠。

「ふむ。あまり慣れていないから、さすがに疲れるな」

「馬に乗るのも疲れるもんねー。お風呂、用意してあるから先に入ったら?」

「お、気が利くな。でも一番風呂は久遠の方がいいんじゃないの?」

「我はあとでも構わんぞ」

「そうか。では先に入るか」

「へ?そんなの二人で入ったら良いんじゃないの?」

「はい?」

「いくら恋人でも二人で入った方がいいでしょ!さぁ二人共!荷物を置いたらお風呂に行くよー!」

おいおい、いくら何でも恋人とはいえ、一緒っていうのは良い考えだな。俺は行く気満々だったけど、久遠は人の話を聞け!と言いながら風呂場に押し込まれた。しょうがないから、俺は量子変換機で裸になりボディソープとシャンプーとフェイスタオルを持って風呂に行った。

「ぜ、絶対にこちらを見るなよ!絶対だぞ!」

「それは無理な相談だな」

「阿呆!少しは努力せい!」

「無理無理。俺は女の裸は見慣れていると言ったらどうするよ?」

「〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ!!!!!」

まあそうなるよな。反応的には。でもまあ俺は俺で一緒に入るのも悪くはないが、それにしても久遠と出会ってから随分と時が経つ。あちらはまだあまり時間は経過してないと思うけど。

「最近
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