第十九話
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ゴールドとクリスがコントロールルームから脱出してくると、闘技場へ続く道は逃げ出す人々でごった返していた。
「くそ、間に合わなかったかッ!! 行くぜクリスッ!!」
「えぇッ!!」
二人はマンタインとネイティを出し、飛行しながら闘技場へ入った。
「ッ!?」
「こ、これはッ!?」
闘技場は煙幕の煙りが充満していた。
「クルミちゃんッ!!」
ゴールドがコガネラジオの放送席を見つけ た。
「ゴールド君ッ!?」
「俺のメッセージは聞こえたッスかッ!?」
「あぁ……だが済まない。どうにも出来なかった」
「ええッ!?」
ディレクターの言葉にゴールドは驚く。
「あの直後、リニアが会場に入って来たの。君の言っていたロケット団残党員を大量に乗せ て。そして闘技場内にいたジムリーダー達と一人のトレーナーは観客を守るためにリニアに乗り込んでロケット団残党員達と戦い始めたの。でも、リニアは再び動き出したのッ!!」
「何だとォッ!?」
「恐らく車内での戦いはまだ続いてるわ」
「もしかしてゴールド、それも敵の作戦だったんじゃ………」
「どういう事だクリスッ!?」
「ジムリーダー程の実力者があれだけの人数が揃っていたら、いくらなんでも敵にとっては邪魔だったはずッ!! 私達はリニアのプログラムへの細工が会場に突っ込ませ、混乱させる破壊工作のためだと思っていたッ!! でも、本当の目的は………」
「ジムリーダーを纏めて隔離する事だったの かッ!?」
ゴールドの左頬から汗が垂れた。
『フフフフフ。今頃気がついても遅い』
『ッ!?』
そこへ、一人の男の声が響いた。
『計画通り……いや、計画以上かな。今、此処で最後の邪魔者を始末出来るのだからな』
煙りが晴れていき、ロケット団残党員を率いているマスク・オブ・アイスが現れた。
『そして紹介しようッ!! 新しき我が僕達 をッ!!』
煙りが全て晴れると、マスク・オブ・アイスの後ろにはホウオウとルギアが現れた。
『いと高き空、虹色の翼ッ!! いと深き海、銀色の翼ッ!!』
「……何だと……」
ゴールドは二匹の登場に唖然とした。
『さぁゆけッ!! 我が僕達よッ!!』
二匹は攻撃を始めようとする。
「やべぇッ!! 逃げるぞクリスッ!!」
ゴールドはクリスの手を取って退避をする。
ポツ…ポツ……。
「うん? 雨?」
顔に何か冷たいのが当たり、上を見る。
二匹の上には雨雲が出来ていた。
『ぬ? 雨だと………?』
マスク・オブ・アイスも気づき、上を見る。
雨はやがて雪にな
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