七章
お出迎え×鬼の出現ポイント
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の。・・・・先代の光安様は、武略に優れ、お人柄も良く、領民に慕われていたとか。その明智の流れを汲む方なのですね」
「はっ。日の本の名は明智十兵衛と申します。浅井様、以後、お見知りおき下さいませ」
エーリカは頭を下げながら言った。眞琴も、通称で呼んでいいとの事。次は詩乃の自己紹介か。
「我が名は竹中半兵衛重治と申します」
「竹中と言うと・・・・ああ、あなたが稲葉山城乗っ取りで有名な竹中殿何ですね!」
「どの程度有名なのかは分かりませんが、その竹中と思って頂ければ。今は織田家中にて、一真様に忠誠を尽くす身。・・・・以後、お見知りおきを」
「うん、こちらこそ。・・・・で、兄様があの噂の方、なのですね。うわー、感動だなぁ!」
「どういう噂を流れてるかは知らないけれど、名は織斑一真。久遠に拾ってもらって、今は恋人って事になっている。愛妾の方が分かりやすいか。まあよろしく」
と言って、どう呼んだらいい?と聞くと兄様ですから呼び捨てで良いとの事。で、あとはひよところの事になった後、何やら考え事をし始めた。どうやら、なぜ久遠がここに来た意味を考えてたようだ。久遠は意味のない事をされないらしく、今回の来訪はどういう意味があるのかと。
「そういえば、エーリカ殿とは一体、どこでお知り合いになったのです?」
「ああ、それは俺が答えよう。エーリカとは堺で会った。南蛮商人と繋ぎを持ちたかった久遠達と共に教会へ行ったら、そこにエーリカがいた。エーリカに商人を紹介してもらう代わりに、俺達はエーリカを公方に会わせるという取引をした。それから行動を共にしている」
「え!?公方様に会ったんですか!・・・・それはまた・・・・その・・・・ええと・・・・良いなぁ」
「??貴様も行けば良いではないか。小谷からなら京は近い。いつでも行けるだろう?」
「うーん、今の状況だとなかなかそうも行かなくて」
久遠は六角氏が五月蠅いのかと聞くが、別の理由だった。最近領内で、不穏な空気があるのだと。
「不穏とは、もしかして鬼か?」
「はい。兄様のその通りなのですが、賤ヶ岳付近なんですけど、ここ最近、民に被害が出ていまして。・・・・尾張や美濃には、鬼が現れてないのですか?」
賤ヶ岳・・・・近江国伊香郡にある琵琶湖と余呉湖を隔てる山の事。
「時折、夜に姿を現すという報告は受けている。その都度壬月や麦穂、一真にも出張って成敗しているのだが・・・・どういう訳か、死体が残らんのでな。検分もできんのだ」
「なるほど。我らの領内も全く同じですね。夜、農民達を襲い、人肉を喰らう、そして何処かへ消えていく。うちでも、赤尾や磯野の二人が領内を警備中に、何匹か成敗したのですが、一向に減る様子がないんです」
「ふむ?尾張では
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