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戦国†恋姫〜黒衣の人間宿神〜
六章 幕間劇
京巡り
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火を免れた寺社もそれなりに残っておりますからな。そちらを案内しようかと思うております」

「そうか、ならいいんだが」

「最もその辺りの連中も、あくどく儲けた生臭共の根城に成り下がった者がほとんどですが。・・・・とどうかされましたかな?一真様」

「いや何でもない。一応言っておくが、そいつらが悪さをしたら神の鉄槌が降ると思うから。恐らく近日中にかな」

「おっと、そうでありましたな。一真様は神仏の類の御方。神様仏様に聞かれた話ではなかったですなあ」

「一真様、幽様。どうかなさいましたか?」

「いえいえ、何でも。・・・・さて、エーリカ殿、あちらに見えまする寺は・・・・」

そんな事を話しながら、俺らは幽の案内に従って、ゆったりと京の東側へと向かった。

「あれが六波羅蜜時ですな。この先にあるのは、清水寺になりますぞ」

ふむ、清水寺かぁ。拠点D×Dの時に家族旅行として行った事があったな。他の生徒は、修学旅行だったけ。あの後曹操と戦ってから仲間にしたんだったな。でもまた来るとは思わなかったな。それもあの時より過去の清水寺に行くとはな。

「一真様もご存じとは、歴史あるお寺なのですね」

「そうそう。あと、先ほど渡った橋が五条大橋ですな」

「さっきのがか。何か見覚えがある橋だなとは思ったが・・・・」

「そちらも有名な橋なのですか?」

「まあそれなりに。平安の世の末に、義経と弁慶が対峙したという・・・・」

「ヨシツネとベンケイ・・・・」

「昔の武人さ、強くて有名だったけど」

で、俺らはその話をした後に清水寺に行った。何と言うか、前行ったより舞台がなかった。あの釘を一本も使ってない、かの有名な清水の舞台。でもエーリカにとっては良かったみたいだからまあいいか。

「あそこもちょくちょく焼き討たれておりますからなぁ。一真様の仰る清水寺がいつ頃かは存じませんが」

ちょくちょく焼き討たれてるのか。京は呑気だなと思ったが、随分と殺伐としてる。

「それ程の迫害が遭ってもなお信仰心を失わない・・・・。この国の神や仏の教えにも、素晴らしいものがあるのですね」

エーリカは清水寺の建物を見てテンションが上がっていた。やっぱり宗教者としては、そういう方向も気にしているんだろうな。あと神である俺としても嬉しい言葉だ、あとで帝釈天や他の神仏にでも言っておくか。

「そういえば、エーリカに聞きたい事があるんだ」

「何でしょう?」

「天守教の神はデウスだけだよな?」

「はい。それがどうかされましたか?」

「それって、日本の神や仏は有りなの?」

しばらく無言になったが、答えは無しだった。厳密に天守教を教えを守るならばという事だったけど。

「厳密に言えば、と
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