六章 幕間劇
双葉と京の街へ
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透明になっているから」
「どの辺りが二条館なのですか?」
「あの一角が、そうですね」
「ここからだとあんなに小さく・・・・。あんな小さな場所で、私はずっと過ごしていたのですね」
でも小さくても今の日の本を取り仕切る場所だ。一葉の手伝いをしているんだから、あまり卑下するものではないと。
「さてとこれは水な・・・・」
四人分の水が入ったガラスのコップを渡した。そして飲んだら美味しいと。自然の水だからな。とその時、トレミーのレーダーから反応があった。これを見た俺達は双葉達の前に出た。いきなりの事で、動揺するひよ達であったが、ここは俺達が守ると言ったのでその意味が分かったのであろう。木立の向こうから姿を見せたのは、古びた鎧を纏った数名の男達だった。どこかの兵士崩れがそのまま山賊になったのであろうな。
「ンだあ?こんな所に旅人かと思ったら、ガキばっかりじゃねえか」
俺達は、今透明になっているから山賊達はひよ達しか見えていない。だが、実際はひよ達の前に俺達がいる。出てきたのは三人だけど、サーモグラフィーでの反応からして伏兵がいるとの事。
「まあいいや。金目のモンは、全部置いてってもらおうか」
「一真様・・・・」
で、こっちに来た山賊達を殴ってから俺らは姿を現した。
「な、何だぁ!」
今の俺はボイスチェンジャーで声を変えている。
「ここから先には行かせん、皆の者、参るぞ」
『了解』
と言って、桜花達は攻撃に入ったがここで銃声が聞こえた。俺らじゃないとすれば、もしかして?
「我が妹とその友たちを攫おうとは良い度胸だな」
あれ?山賊より俺らか。まあ山賊達は桜花達がやっているが、はてどうしようかな?で、山賊らは全滅したから残ったのは一葉と幽。
「双葉!無事か。おのれ、化け物の類め。万死に値する!」
双葉は俺の前に行こうとしてたが、俺が止めた。桜花達は、顔にバイザーをしているので顔は見えないようにしている。銃声が聞こえたと思ったら俺のISに当たったが、傷一つない。
「ん?何かしたかな」
「な!鉄砲が効かんだと。ではこれではどうだ!」
と言って、刀で斬ろうとするがあえて受けた。幸い刀は折れなかったが、こちらも無傷であった。
「さてと、そろそろ我らはこの御嬢さん方を京に戻すのでな。さらばだ」
と言いながら、双葉達を抱えて空を飛んで行った。山の頂上からは待て!という声が聞こえたが、まあいいだろう。
「よろしかったのですか?一真様」
「俺達だけの秘密だよ?おっと声を変えてたのを忘れてた。・・・・では二条館まで送ろう」
と言いながら空を飛び、山から見た小さな二条館に着いた後、双葉は館に戻っていった。その後、ひよ達は買い物をす
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