六章 幕間劇
双葉と京の街へ
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も二晩でも話ができるって。
六韜三略・・・・六韜、と三略、という兵法書。統率が上がるかもしれない。
「伊吹山がどんな山かは知らないが、実際の山の話ならひよところにも出来るよな?」
そしたら謙遜し出したが、双葉にとっては凄い事だろうけどひよ達にとっては普通な事。ここまで来る間も、色々な所を見たのかと聞かれると。
「美濃から南近江を通って、堺に寄って京に来ましたが、私もここまで来たのは初めてでした。今までは長良川や木曽川の辺りを回っていたので」
「木曽・・・・木曽路のはしのある所ですね」
「はし・・・・?橋はまあ、たくさんありますけど。木曽路の橋だと・・・・どこにあるのかなぁ?」
「ああ、やはりご存じなのですね」
「拾遺和歌集ですか」
何か盛り上がってるな。こんな感じになれば、自然と分かち合えると思うのだが。木曽路のはしというのは、橋ではなくて崖や切り立った場所に渡された木の道なんだと。
「なら、行ってみるか。さすがに伊吹山とかは無理だが、近くの山から京の街を見下ろすくらいなら大丈夫かと」
「本当ですか!?」
「一真様。一葉様からは、街の外を出るなという条件だったのでは?」
「そうですよ。護衛も私達だけですし、危ないですって」
んー、そうなんだけどな。と思っていたらひよの様子が可笑しかった。双葉に質問したら、遠出は許してもらえなかった。そしたら、ひよ達も初めて堺に行った時、南蛮の物ではしゃいでいたからなと。
「今日もまた、千載一遇の好機、という事ですか」
「詩乃ちゃん・・・・?」
「何度も言いたくはありませんが、私も友達はいませんでしたし・・・・。籠の鳥の気持ちも、少しは分かるつもりです」
そういえば詩乃も、籠の中から飛び出そうとして、籠を突き破った事があったな。ただ詩乃と双葉の違いは、規模の差はどうであれその籠から見限られる相手だったか、そうでないかって事だろう。大切に思っているから飛び出せない。でもほんの少し籠の扉が開いて、外を見せる位は出来るはず。そんな二人の言いたい事は、痛い程分かる。
「なら行くか。双葉はどうしたい?」
「行ってみたいです!か・・・・・一真様や皆さんと・・・・・見た事ない景色を・・・・・見てみたい・・・・・です」
と大きな声で決断をした。ころも納得してくれた。ひよの買い物もいつでも出来るという事で、早速俺達の出番だな。
「少しここで待っていてくれ」
といって空間の中に入ってトレミーの格納庫に来た。一応準備していたのが、出番が来たと言う事だ。
「隊長、一応準備はいつでもできていますが、任務内容は?」
「今回の護衛任務だが、双葉・・・・足利家将軍の妹さんの護衛及びあの三人の護衛でもある。全員I
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