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戦国†恋姫〜黒衣の人間宿神〜
六章 幕間劇
双葉と京の街へ
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目・・・・でしょうか?」

「我らは護衛の身ですから、駄目とは申しませんが・・・・」

「久遠の護衛と似たようなもんだろう。それに烏だったか?一葉の方にも護衛はつけると言っていた」

一葉は烏に関しては、双葉に言えば分かると言っていた。

「はい。ですので、ご安心下さいませ」

まあ俺も烏と言う人物は知らないけど、たぶんあの時撃った奴らの事だと思う。双葉はそれで通じてるから、信頼できる者だとは思った。

「一真様ぁ・・・・」

「そもそも足利家の御方に二度も頭を下げさせるなど、前代未聞です」

「とりあえず話してないで行くぞ」

「うぅ・・・・責任重大ですね・・・・」

と歩き出した俺達。一応黒鮫隊にも連絡していつでも出れるようにしてある。今回IS部隊の桜花、結衣、沙紀にな。特に沙紀とは顔見知りだからな。桜花は白式で結衣は紅椿で沙紀はサバーニャだけど、エヴォルトシステム搭載機だから自由に変えられるけど、今はその機体でいいらしい。

「緑が綺麗ですね・・・・」

遠くの山々は無論同じ景色だが、気分が変わればその見え方も変わる。二条館を出て街を歩くのは、双葉にとっては新鮮だろう。

「お屋敷の中から見る景色とは、随分違って見えます」

「確か、あそこの山を越えてから帰るんだったな」

「東の山を越えるという事は、皆さんはこれから近江に向かわれるのですか?」

「あ・・・・はい。浅井様の所にご挨拶に」

「時間があれば・・・・という話ですが、浅井様の所には、久遠様の妹のお市様が嫁がれていますし、せっかくの機会ですので」

「そうなのですね。凄いですね、皆さんは」

とひよが、何が凄い?と聞いた所、双葉は嵐山や大文字山も越えた事はないんだと。

「かくとだに えやは伊吹の さしも草」

「さしも知らじな 燃ゆる思ひを・・・・藤原実方ですか」

「はい。本物の伊吹の山も見たいと憧れてはいるのですが・・・・行く機会などとても」

「伊吹の山って、近江だったか?」

「確か伊吹山は小谷の近くだったはずです。帰りに見えるのでは?」

「まあ・・・・羨ましい・・・・」

「双葉様は宗祇抄もお読みに?」

宗祇抄・・・・・百人一首の一つ

「はい。万葉集も、源氏の物語も・・・・」

万葉集・・・・日本最古の和歌集。全二十巻、四千五百首の歌を収録している歌本

「なるほど・・・・」

「詩乃ちゃんは読んだ事あるの?」

「嗜む程度には」

「そうですか!幽とはそう言った話も出来るのですが、お姉様はあまりお好きではないようで・・・・」

詩乃は書見が出来ると言ったら、兵法書がほとんど。孫子や六韜三略だったら、双葉も読んだ事あると言ったら詩乃は一晩で
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