六章 幕間劇
双葉と京の街へ
[3/7]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
目・・・・でしょうか?」
「我らは護衛の身ですから、駄目とは申しませんが・・・・」
「久遠の護衛と似たようなもんだろう。それに烏だったか?一葉の方にも護衛はつけると言っていた」
一葉は烏に関しては、双葉に言えば分かると言っていた。
「はい。ですので、ご安心下さいませ」
まあ俺も烏と言う人物は知らないけど、たぶんあの時撃った奴らの事だと思う。双葉はそれで通じてるから、信頼できる者だとは思った。
「一真様ぁ・・・・」
「そもそも足利家の御方に二度も頭を下げさせるなど、前代未聞です」
「とりあえず話してないで行くぞ」
「うぅ・・・・責任重大ですね・・・・」
と歩き出した俺達。一応黒鮫隊にも連絡していつでも出れるようにしてある。今回IS部隊の桜花、結衣、沙紀にな。特に沙紀とは顔見知りだからな。桜花は白式で結衣は紅椿で沙紀はサバーニャだけど、エヴォルトシステム搭載機だから自由に変えられるけど、今はその機体でいいらしい。
「緑が綺麗ですね・・・・」
遠くの山々は無論同じ景色だが、気分が変わればその見え方も変わる。二条館を出て街を歩くのは、双葉にとっては新鮮だろう。
「お屋敷の中から見る景色とは、随分違って見えます」
「確か、あそこの山を越えてから帰るんだったな」
「東の山を越えるという事は、皆さんはこれから近江に向かわれるのですか?」
「あ・・・・はい。浅井様の所にご挨拶に」
「時間があれば・・・・という話ですが、浅井様の所には、久遠様の妹のお市様が嫁がれていますし、せっかくの機会ですので」
「そうなのですね。凄いですね、皆さんは」
とひよが、何が凄い?と聞いた所、双葉は嵐山や大文字山も越えた事はないんだと。
「かくとだに えやは伊吹の さしも草」
「さしも知らじな 燃ゆる思ひを・・・・藤原実方ですか」
「はい。本物の伊吹の山も見たいと憧れてはいるのですが・・・・行く機会などとても」
「伊吹の山って、近江だったか?」
「確か伊吹山は小谷の近くだったはずです。帰りに見えるのでは?」
「まあ・・・・羨ましい・・・・」
「双葉様は宗祇抄もお読みに?」
宗祇抄・・・・・百人一首の一つ
「はい。万葉集も、源氏の物語も・・・・」
万葉集・・・・日本最古の和歌集。全二十巻、四千五百首の歌を収録している歌本
「なるほど・・・・」
「詩乃ちゃんは読んだ事あるの?」
「嗜む程度には」
「そうですか!幽とはそう言った話も出来るのですが、お姉様はあまりお好きではないようで・・・・」
詩乃は書見が出来ると言ったら、兵法書がほとんど。孫子や六韜三略だったら、双葉も読んだ事あると言ったら詩乃は一晩で
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ