六章 幕間劇
双葉と京の街へ
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です!とか恐れ多いとか言ってたけど。双葉は結構気にしているんだよな。
「その理屈で言うなら、天下に一人しかいない将軍様やその妹君は、誰も友達が作れない事だ」
「それはそうですけど・・・・。それでも身分が違いすぎますよぅ!」
また身分かよ。この時代は身分身分とうるさいが、関係ないと思うのだがな。
「例えばの話だ。身分なんか関係なく、ひよ達個人としてはどうなんだ?」
「それは・・・・年も近いですし、気にはなりますけど」
「ならばなお尚の事だ、そういう風に接してもらえると双葉も喜ぶ」
「はぁ。身分の差のない国で育てられた方はこれですから・・・・発想が自由すぎて困ります」
「でも俺が、神の姿になっても普通に接してくるだろう?それと同じだ」
まあでも身分の上下で接しにくいかもしれないな、こいつらなら俺があの姿になっても普通に接してくれている。
「ところで一真様。明日なんですが、ちょっとお買い物に行ってきていいですか?」
「ん?まあいいけど。ころと詩乃もついて行ってあげてくれよ?・・・・待てよ、それ少し保留にしてもらっていいか?」
「何かご用がありますか?」
「ある訳でもないが、とりあえず明日買い物に行けるようにしておいて。明日の朝まで待て」
「何か企んでいらっしゃるのです?」
別に企んではいない。ちょっとした策さ。俺は久遠を迎えに行くと言った後、皆は先に寝てろと言っておいた。そして次の日になってから俺達は二条館に行った。
「足利義秋・・・・通称、双葉と申します。本日はよろしくお願い致します」
双葉はお淑やかにそう言って、小さくぺこりと頭を下げた。
「「「・・・・・・・」」」
やはり黙るか。俺の策成功だな。
「あ・・・・その、顔をお上げ下さいませ。双葉様」
「かかか、一真様っ!これ、どういう事ですか!?」
「何で公方様の御妹君が、私達に頭を下げてるんですかっ!」
「何って?買い物に行こうと思ってな、誘ってみた」
本当は護衛として行くんだが。まあそれはいいとしよう。
「はい。一真様から一緒にどうか?とお声掛け頂きまして、私も是非にと」
「買い物って・・・・まさか」
「ひよ、買い物があるんだろう?」
「やややややややぱっ!?」
「そんなに焦らなくていい。一葉からはちゃんと了承している」
一応、町から出ない事と、日が沈むまでという条件は付けられたが、空の上までは決められてないから大丈夫だろう。仮に何かあれば、黒鮫隊のIS部隊で何とかするし俺もISを装着する。翼出したら、偉い目に合うからな。
「一真様・・・・私みたいなのが公方様の御妹君を連れてお買い物とか聞いた事ないですよ・・・・」
「駄
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