暁 〜小説投稿サイト〜
王道を走れば:幻想にて
幕間+アリッサ:妖精の慰み ※エロ注意
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ものだ。

「はぁ....はぁ....」

 そっと伸ばされた左手が艶やかに、肢体の中心、穢れの無い陰部へと届く。一息を挟んだ後にその手はゆっくりと膨らみを押して、徐々に温かな溝をなぞっていく。指で一掻き、二掻き。クレパスを刺激する。ごくわずかな面積を擦っているだけに過ぎぬ動作であるが、アリッサは淫猥な感情でいっぱいとなる。
 何度もそこに指を伝わせていくと、汗ともつかぬ湿り気が薄らと指先に付着した。独特のぬめり気がある。ひょんな拍子に指先が女陰へと突っ込まれた。肉が『じゅっ』と湿り気を帯びて指先を包み、アリッサの足がぴんと撥ねて水面を滑った。俄かな恍惚とした光が高貴な碧眼に浮かぶ。

「吃驚した....」

 躰が興奮を覚えている。こんなに正直に反応してしまうとは予想だにしていなかった。アリッサの頬に興奮の赤みが差す。これからもっと凄い事をするのだと思うと、自然と口から息が漏れてしまう。
 身体が熱くなってきた。裸体は色気づき、陶磁の肌に猥雑な桜色が走っていた。アリッサは一度尻を浮かせて態勢を整えると、中指と人差し指を何度も舐めて水気を帯びさせ、おずおずとしながらも、再び膣へと入れさせた。

「ぅぁっ。熱い....全部、ケイタクのせいだっ。あいつが勝手に居なくなるから」

 ここにいない誰かを責めながら、彼女は陰部を責めんとする。春の陽射しよりも温かな感触だ。第一関節までが入りこんで優しく膣壁を引っ掻くも、それなりの刺激しか返ってこない。勿論これとて興奮を促進させる作用を齎すも、アリッサが求めているのは慧卓との情事を想い起させるような情熱的なものであった。愛撫一つ一つに愛情を込め、心を高め合うものである。
 二本の指が第二関節まで入り、そして付け根の近くまで入った。本人は気付いていないが彼女の指は騎士のものとは思えぬ程しなやかで、器用であった。指をくいと曲げると膣肉を引っ掻き、その瞬間、「あっ!」とアリッサは悦びの声を漏らした。指先が秘所の奥に潜んである最高の性感帯を捉えたのだ。弾くような動きで指を返すと爪の表面がその部分を撫でて、またもアリッサは足先を震わせた。

「馬鹿っ。こんなになるまでぇっ、あああっ、あっ!わ、私を放っておく、なんてぇっ....」

 上擦りかけた声は彼女のはやる気持ちを表すかのようだ。指が熱っぽい膣壁をぬめりと撫でる。何度も、執拗に。初めての恋に浮かされた少女のごとく、アリッサは己の性器から込み上げてくる快感の波に身を委ねようとする。
 女陰だけでは物足りない。空いた右手が形の良い乳房ーー頬よりも少し淡い桜色が走っていたーーをゆっくりと掴み、揉んでいく。羽根布団よりも柔らかで温かく、それでいて汗の湿りのせいで生々しい。乳房の真ん中にあるまるで生まれたばかりの赤子のような綺麗な突起は、色付いた
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