幕間+アリッサ:妖精の慰み ※エロ注意
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すっと水の中へ身体全体を入れて、再び空気の下へと晒された彼女の身体は輝いていた。。水分を吸って焦げ茶色の髪はブロンドの煌めきを放ってしみの無い背中に張り付き、そこからつつと臀部の分け目へと水滴が落ちる様はえにもいわれぬ美しさがある。前へ背伸びのように腕を突きだすと、自然と美しき形をした乳房が強調された。水の揺らめきの中に見える肢体もまたそうだが、何より綺麗であるのはその表情であった。社会のしがらみと視線から解放されて、頬に無垢な弛緩が現れ、碧眼はきらきらと緑を仰ぎ見ている。戯れるように水を掻いたりそれを掬って頭から被せていく。
今この瞬間、アリッサは泉の妖精とも呼称したくなるほどの楚々とした端麗さに包まれていた。女性としては長身である事も合わさり、挙動一つとっても至上の絵画となる麗しさに溢れていた。
「よっと」
水へと潜って水底の浅さを身体をもって感じると、人魚のように水を掻いて滝壺の中央へと浮かび上がる。アリッサはけのびのように身体を伸ばすと、水流に乗るかのように力を抜いた。燦々とした光が真上から注ぐのも、木葉が身体に触れるのも気にならない。水面のゆったりと浮きながら透明な水しぶきが身体に浴びるのが心地よく、アリッサは束の間の癒しの時を愉しむ。
ふと、アリッサは己の髪を見て気付く。いつのまにやら肩甲骨を過ぎるくらいの長さになっている。
ーー髪、結構伸びてる。帰る前に切ろうかな。
煙のように泳ごうとする髪を一束握り、掌で遊び、そして離す。アリッサは無垢な心のままに頭上に被さる大自然の煌めきを見詰めていた。
数分か、或は十分以上はそのまま滝壺に浮かんでいたであろう。アリッサはちゃぷちゃぷと水を掻いて岸に戻る。草むらに座り込みながら水面にすっと足を伸ばして、すべすべとなった肌を揉んでいく。日々の苦労をいたわるように優しく、丁寧に。偶にはこのように自分を解き放つのも、悪く無いかもしれない。
ゆっくりとした時間をかけて心身を安らげていると、身体の水気はすっかりと切れているのに気付く。手で肌をさっと払いながらアリッサは再び衣服を着用すると、元来た道を歩いていく。ロッジに近付いてくと、何やら食欲を促進させるような辛みのある香りが漂ってきた。「これは彼女の感謝だな」。軽くなった足取りは林道の斜面を降りていき、『ぱんぱん』と鍋を打ち鳴らす響きに迎えられた。
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静養を始めてから十日目。曇り空。雨の気配は感じられない。時折雲が切れては宝玉のような光と水色の世界の情景をこぼしており、風も暖かなものだ。
「向き合う、べきか」
ころりと石ころが力無く転がり、水面へと沈んでいく。小さな水飛沫が上がって、川と一緒に下流へと消えていく。淡い新緑のアーチを被りながら止め処なく水は
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