第十六話
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隊長ッ!! 忘れ物や でェッ!!」
真桜は何かに気づいて慌てて長門を呼ぶ。
「て、もうおらんしッ!? ……探しに行くか。隊長め、覚えとけよ」
真桜はブツブツ言いながら、袋を持って部屋を出た。
―――市場―――
「おばちゃん、葱とキャベツ頂戴」
「あいよ」
俺は葱とキャベツを受けとって、代金を渡 す。
「え?
〜と、後は小麦粉やな」
俺は店を探す。
「おっちゃん、小麦粉を一袋頂戴」
「あいよッ!!」
「よし、こんだけやったら出来るかな?」
俺は食料を買うと城に戻る。
「あれ? 何してんのや真桜?」
俺の部屋の前で真桜が座り込んでた。
「何処に行ってたんや隊長ッ!! もう、城中探してたんやで」
「何かあったんか?」
「ほらこれや」
真桜が袋を差し出して、中身を見ると……。
「………そういや真桜に頼んでたな」
マジで忘れてたな(汗)
「お詫びに真桜も食べるか?」
「何か奢ってくれるんか?」
「まぁな」
俺は真桜を連れて、中庭に向かった。
―――中庭―――
「何で端っこに鉄板があんの?」
「俺が鍛治屋に頼んで作ってもらったんや(キリ(`・ω・´)」
「ふ〜ん」
興味無しかよ……。
「まぁいいや。材料は切ってボールに入れたしな。後は火を付けるだけやな」
「隊長、何を作るんや?」
「ん? なに、俺の村でよく作られてた物を作ろうと思ってな」
真桜に作ってもらったのは料理器具のお玉にボールとヘラや。
もう何となく分かった読者もいるな多分。
「ふむ、暖かいな。入れるか」
ボールの中には小麦粉と刻んだ葱とキャベツが入っている。
それをお玉で掬い上げて、熱くなっている鉄板にゆっくりと落とす。
ジャーッ。
形は丸くするようにして……。
「これでしばらく待つんや」
おっと蓋や蓋。
ポクポクポクチーン。
「もうええやろ」
蓋を開けると程よく焼けていた。
「隊長、何やこれ?」
「これはねぎ焼きという小麦粉を主体にした食べ物や」
「へぇ〜」
ほんまやったら醤油をチョロッとかけて食べるのがいいんやけど、この時代は無いからな。
ラーメンは何でかあるけどな。
「まぁ食べてみぃ」
「ほないただきます………うん、中々美味い な」
「キャベツも入ってるから葱特有の辛味は半減してるからな」
小学生の時に食べたねぎ焼きは葱だけやったからなぁ。
葱はあんまり好きやなかったからあれは少しきつかっ
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