スーパーロボット大戦OG外伝
0544話
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「リー? あぁ、そうか。そう言えばそうだったな。マリュー、挨拶を」
俺の言葉と同時に、シロガネの通信回線がオープンチャンネルへと繋がる。そこに映し出されているのは、当然神経質そうな顔を持つ男では無く、俺の恋人の1人だった。
『え? ええ。初めまして。シロガネの艦長をしているマリュー・ラミアスです。所属はシャドウミラーとなります』
さすがに元大西洋連邦の軍人と言うべきか。きちんとした敬礼をするマリュー。
『え? あれ?』
そしてそんなマリューを見て混乱するテツヤ。
まぁ、それはそうだろう。テツヤとしては色々とリーに対して言いたい事があった筈で、それを言おうとしたら出て来たのは優しそうな美人だ。そんな混乱しているテツヤを他所に、ヒリュウ改からはショーンが通信モニタへと顔を出す。
『ほう。これはお美しいお方ですな。それにしても、シャドウミラーに貴方のような人がいるとは知りませんでしたが』
『あら、お上手ですこと。でもそちらの艦長さんも若くてお美しいじゃないですか』
『はっはっは。そうですね。ですがうちの艦長にも出来れば貴方のように立派な胸部装甲を……』
『ショーン副長っ!』
その声と共にレフィーナがショーンを通信モニタから押し出す。
いや、まぁ、老獪なショーンが交渉の場面に出てこないというのは、こちらとしても願ったり叶ったりだがな。
「さて、そっちの希望は叶えたぞ。では提案を……」
『待て、待ってくれ! アクセル・アルマー。リーはどうした? 奴もシャドウミラーの所属だろう』
「ちょっと違うな。正確には所属していた、だ。ドルムでの戦いの後、シロガネ諸共に行方不明になってそれ以降の行方は知らない」
正確に言えばイスルギ重工に保護されていたのだが、さすがにそこまで情報を渡してやる必要も無いだろう。もし気になるのだとしたら、テツヤ自身が自分で調べるだろうし。
『なら、そのシロガネはどこで手に入れたのだ? 見た所、あの戦いで受けた損傷も完璧に直っているようだが』
その問いに、一瞬だけ通信モニタに表示されているスレイへと視線を向けてから説明を続ける。
「シロガネに関しては、イスルギ重工の者達があの戦いの後に回収していた。それを修理して、イスルギ重工との契約で俺達に譲渡された」
『契約? その内容を聞いても構いませんか?』
ショーンを押しのけて、話を聞いていたレフィーナからの問いに頷く。
別に話す必要も無いが、かと言って隠す必要のある類の契約でも無いしな。と言うか、最近のイスルギ重工についてを調べれば恐らくあっさりと分かるだろうし。
「別に構わん。契約内容は単純だよ。俺達が修羅に襲われている場所を助けたり、復興作業に協力したりして、それをイスルギ重工が行っ
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