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「あの、皆さん……」
あまりにも速く声が出た自分に驚いていた、その時だった。
重低音。と共にアナグラ全体が、地震のように唸る。
こんな音がした時、いい事があった試しが無い。すぐさま、アナグラ全体に緊急放送が入った。
『緊急連絡! 外部居住区A11からA16までの対アラガミ装甲壁にて、巨大な爆発を確認! 同時に、アラガミの侵入を目視で確認しました! 速やかにこれを排除してください!』
「装甲壁が爆発!? とんでもない広範囲じゃねぇか!」
「そんな、私の家族が住んでる地域じゃない!」
「リュウジさんもアツシさんもいないってのに、タイミング悪い……」
一斉に混乱しだすアナグラ。すぐさま、新型神器使いの皆さんも集まってきた。
「状況は!?」
最初に来たのはテラさん。切羽詰まった様子でカウンターに駆けてきた。冷静に、しかし急を要するといった態度はベテランのそれだ。
「未だほとんどが不明です……あ、ジェラルドさん、アリサさんも!」
「皆さん、少しは冷静にならないですかねぇ……優雅さに欠けます」
「外部居住区にアラガミが侵入したんでしょう? すぐに向かわなきゃ……」
流石は新型というか、みな有事でも冷静に状況を判断してくれる。
私はゆっくり、しかし出来る限り急いで状況を確認した。
しばらくの間、キーボードを叩く音だけが跳ね回る。
やがて私は、新しい情報を掴んだ。
「居住区に侵入したアラガミはいまだ少数ですが、装甲壁の破損が激しいようです。皆さん、急いで出撃を!」
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