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その頃、アナグラ
「教官! 俺達も、リュウジさんの捜索に向かわせてください!」
ツバキさんにかじりついているのは、確か第9部隊の人間達だ。
「それについては正規の部隊が動いている……報告を待て」
「しかし、人数が多い方が、発見の可能性が!」
「くどい」
「リュウジさんは命の恩人なんです! だから、今度は私達が……」
「くどいと言っている!」
ツバキさんの大声が、アナグラにこだまする。
これほどまで言われては、第9部隊の人達も言い返す事ができない。がっくりと、うなだれてしまった。
前にもこんな事があった。リンドウさんがいなくなった時だ。
「ツバキさん、あの……支部長がお呼びです」
「わかった、今から行く」
私が呼びかけるとツバキさんはそう言って、みんなの横を通って行ってしまった。
あの時のように、ゲンさんはいない。
私はリュウジさんについて、あまり知っている事はない。
私はゴッドイーターじゃないし、皆さんからすればただのオペレーターだ。
でも……と思ってしまう。
「あ、あの!」
この時私は初めて気づいた。
私は考えるより行動が先に出るタイプなのだ。
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