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最初の接敵。ヴァジュラが気づくよりも速く、アツシは神機を銃形態に変形させていた。
すぐさま重い発砲音が繰り返し響く。
目標に直撃した2つの弾丸は、着弾と同時に巨大な爆発を起こした。
『グギャァァァ!』
自作のバレット「ハイモルター」がヴァジュラの頭を粉砕し、大きく吹き飛ばす。
俺の銃身はF−TGランチャーという強力な物で、サカキ博士から直接譲り受けた物だ。
もともとは実験用なのだそうだが、それにしたって十分な性能のものだ。今だって、この威力に任せたからこそヴァジュラを一体倒すことができた。
「しかし、この数はどうかなー……」
見渡せば、ヴァジュラはまだまだ何匹もいそうだ。それも今の爆発音でそのほとんどに気づかれてしまった。
「タツミ、大丈夫かな……カノンだもんな」
頭の中で、目をらんらんと輝かせた少女が、暴力的な言葉と共にタツミを巻き込んで爆弾をぶっ放す姿が、容易に想像できた。ひどいもんだ。
そうは言っても今更取り返しはつかない。今回はタツミには痛い思いをしてもらおう。
ため息を1つつき、再び一番近くのヴァジュラに斬りかかった。
『グァァァァァァ!』
この時は、何一つ疑問に思っていなかった。
何故これだけのヴァジュラが集まってきていたのか。
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