MR編
百三十二話 その名は絶剣
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ルジャンキーじゃねーの」
うははは。と笑って言ったリョウに、リーファが「とか言って負けるのが怖いだけだったりして」等と言ったが、リョウは何時ものようにニヤリと笑うと、「言ってろ」と言っただけでそれ以上は続けなかった。
どうやら絶剣とやらが、少なくともアスナの知る真の意味での「最強」より強いかは、未知数のようだ。ちなみにリョウがどの程度の強さを持つ者なのかというのは……まぁ此処で説明するのもおかしいので、割合させていただく。
「そう言えば……リョウ、アンタキリトが絶剣と何話してたか知ってるんじゃないの?」
「んー?」
再びハーブティーを口に含んだリョウに、リズが聞いた。リョウは首を傾げると、何の事か分からないと言うように肩をすくめる。
「ちょっとアンタもとぼける訳―?」
「とぼけるって……?」
リズが不満そうにリョウに言うのを見て、アスナがサチに問う。と、サチは苦笑しながら二人を見て答えた。
「キリトが絶剣さんと闘ってた時にね?つばぜり合いになった時、何か話してたみたいで……その後すぐに負けちゃったんだけど、キリトが何を話してたのか聞いても教えてくれないんだって」
「へー……皆で聞いてもダメなら、私が聞いてもダメかな」
苦笑しながら言うと、アスナは一度軽く伸びをして言った。
「じゃあ、後はその人に直接聞いてみるしかないかな?」
「あ、じゃあやっぱり……」
「うん。勝てるとは思わないけど、ちょっと気になるし……何か、デュエル意外に有りそうな気がするんだ」
「うん。それは、私も少し思うよ。……がんばってね?」
「うん!」
大きく頷くと、リズがニヤニヤと笑いながらアスナを見た。
「お、いよいよ騎士姫様出陣?」
「ちょっと!その名前何処から聞いたのよ!?」
何処かで聞いた呼び方に顔を朱くしてアスナが聞くと、リズは当然のようにリョウを見た。
「あ、リズてめ……」
「リョウ!!」
「あー、まぁまぁ、そう怒んなよ。バーザクヒーラーより良いだろ?騎士姫様?」
「か ら か わ な い で ! !」
怒ったように言ったアスナに、苦笑しながらリーファが止めに入った。
「まぁまぁ。リョウ兄ちゃんの事は後でこってり叱っておきますから!」
「おい、ちょ、ま」
「それより行くなら何時にしますか?私達も付き合いますよ?ね?」
「はいっ!こんな勝負見逃せませんよ!」
リーファの言葉に反応したリョウの事を綺麗にスルーして聞いた彼女に、シリカが大いに頷く。
「午後三時に現れるんだっけ?じゃあ……明日の二時半に此処に集合で、それから行こっか」
「りょーかいです!」
時計を見ながら言ったアスナは、既に時刻が六時近い事に気付く。
「っと、もうすぐ夕飯だから、そろそろ落ちるね?」
「あ、じゃあ今
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