MR編
百三十二話 その名は絶剣
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れでもやって綺麗に負けたは此処に居るけどな」
はっはっは。と笑ってリズとリーファを見たリョウに、二人は口を尖らせた。
「うっさいなぁ」
「挑戦してみりゃ良いって言ったのはりょう兄ちゃんでしょ!」
「ん?そうだったか?」
「ちょっと!」
ニヤリと笑ってとぼけるリョウにリーファが文句を言いだし、アスナ達はそれを見て苦笑する。
しかし実際の所、種族的に戦闘に向いておらず、そもそも生産職メインであるリズはともかく、シルフでも指折りの剣の使い手であるリーファを破ると成ると、其れは最早並どころか完全にこのゲームの中では上位に食い込む。
「それは本物っぽいなぁ……うーん、ちょっとワクワクしてきたかも」
「ふふっ……アスナもやっぱり剣で戦うの好きなんだね」
「うーん、自分ではちょっと可愛くないかもって思うんだけどつい……」小さく笑いながら言ったサチに、アスナは少し照れたような顔をして返す。サチは首を横に振ると、穏やかな笑顔のままごく自然な様子で言った。
「ううん。剣で闘ってるアスナ格好良いし、ああ言うのってみんな憧れてると思うよ?」
「そ、そうかな?」
「そうよ。それに今みたいに話聞いて燃えてる方がアンタらしいわよ」
カラカラと笑って言うリズに、アスナも実際返す言葉が無い。自分自身、剣を振って居る時の方がより自分らしいと言う自覚はある。
「そう言えば、話は戻るけど、今も挑戦者の人っているの?それだけ強い人だと、その内挑戦者いなくなっちゃわない?辻試合だと死亡ペナルティも結構大きいし……」
「ううん。賞品が豪華だから……そんな事無いみたい」
「賞品?」
サチの答えに、アスナが聞き返す。と、シリカが少し興奮したように答えた。
「そーなんですよ。何と、《オリジナル・ソードスキル》を賭けてるんです!それもすっごく強い必殺技級の奴です!」
「OSSかぁ……何系?何連撃のやつ?」
「そこら辺は、サチの方がくわしいわよん。見てたからね」
「え?」
驚いてサチを見ると、彼女は少し焦ったように顔を朱くして言った。
「あ、えと、偶然見たんだ。始めてあの子が木の下でデュエルを始めた時に……」
「へぇー!って、あの子?」
「あ、うん。絶剣さんっていうのは女の子だよ?スキルは……片手剣の、突きの11連撃技かな」
「じゅーいち!?」
《オリジナルソードスキル》
通称OSSと呼ばれるこれはその名の通り、「個人が考案したソードスキル」の事だ。
今は無き伝説にして最悪のゲームタイトル。《ソードアート・オンライン》を、SAOたらしめた代表的なゲームシステム。其れが、戦闘時にシステムアシストによってプレイヤーを動かし、サウンドエフェクトとライトエフェクトを纏った剣を超高速で振るう、皆さんご存じ、「ソードスキル」だ。
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