魔界の兄弟
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ゾンビが自らの太い肋骨を何本かアルルに向けて勢い良く吹き飛ばす!
完全に無防備状態だったアルルは、呪文を唱える前に強烈な攻撃に身を晒してしまう…
まさに絶体絶命のピンチに、またもや颯爽と現れたのは彼氏で天空の勇者なティミーだ。
自らの天空の剣で身を守りながら、アルルへ襲い来る複数の太い骨を、一身で受け彼女を守った!
「きゃぁ…ティミー!!」
「うぐっ…アルル!!」
自らの身体を盾とし愛しいアルルを守ろうはとしたが、飛んできた骨の数が多すぎて全てを防げなかったティミー。
何本かがアルルの身体に突き刺さり、大量に出血をしている…また盾となったティミーにも、アルル以上に骨が突き刺さり、かなり危険な状態へと陥ってしまった。
ハツキとラングストンは、アルルとティミーに時間を作る為、より一層の攻撃を続行する。
なんとかトドメを回避した勇者2人は、互いに寄り添い突き刺さった骨を抜くと、ベホイミで傷口を治療し合う。
「ティミー…ゴメン…私…」
「謝らないで。アルルを守るのが僕の使命なんだ!…それよりアルル…まだギガデインは使える?」
アルルの傷口を治療し、頬を伝う涙を拭いながらティミーは小声で状況を確認する。
「ギガデイン…? うん…まだ2.3回は唱えられるはずだよ」
「じゃぁ僕の言う通りに魔法を唱えて…」
ふらつきながらアルルと共に立ち上がり、後ろから抱き締める形でバラモスゾンビに立ち向かうティミー…
ずっと彼女の耳元で最後の手段を伝えている。
そして2人の男女はバラモスゾンビに近付くと、互いに左手を絡めた状態で天に翳し、力強い瞳で叫ぶ。
「さぁ、僕と一緒に…………」
「うん、アナタと一緒に…………」
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