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ゲルググSEED DESTINY
第百三話 一発は一発
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と相対したら迎撃は愚か、逃げることも相当難しいだろうが)。

「とにかく、今俺がやれるだけの事はやった――――後は頼んだぞ、シン」







「さて、君達には今から選択肢を与えたいと思っている」

『選択肢だって……』

ナイチンゲール――――ゲルググとは違うもう一基の核融合炉で造られた最強のMS。その機体の性能だけでなく、議長自身の実力からクラウを上回る実力を持っていると予想出来る。その議長は選択肢などという言葉を態々言い出した。

「既に君達は満身創痍だ。今から投降するというのであれば私も悪いようにはしない」

『そんなこと、誰が認めるか!』

『それに、議長。貴方だって余裕があるわけじゃないだろう!』

ネオ・ジェネシスが破壊されたことによって戦略的には五分以上に持ち込んでいる。何より砲撃を恐れる必要が無いのであればこちらの取れる戦略の幅は大きな広がりを見せるのだ。趨勢は決していないが長期的に戦略を見据えれば負ける可能性は低い。

「だが、そのボロボロの状態でどうやって戦う気だい?」

しかし、その仮定もあくまで戦略的に見ての話である。現状の彼らは損傷が激しい。だが、議長の機体は殆ど傷が付いていない。目の前の状況を打破せねば彼らが言っていることも無意味に終わってしまうのだ。

『それでも、僕達には守りたい世界がある!あなたのその世界を認めるわけにはいかないんだ!』

「そうか……シン、君は如何なのかね?彼と全く同じ意見というわけでもあるまい」

『戦争をなくすためっていうんじゃ議長の計画は確かに正しいと言えるかもしれない。だけど、それだけが…その一面だけが正しい世界っていう訳じゃない。
与えられた運命を生きることが幸福だって貴方は言った。でも、救われない人間はどうなるんだ!与えられた運命そのものが報われることのない運命だったならどうなるんだ!アンタはレイの運命だって知っていたんだろう!!
だったら、今こうやってアンタに立ちふさがる事――――こうする事こそが俺の運命だ!どう言われようと、己の運命を切り開くのは、俺自身だ!!』

そう言ってシンは光の翼を展開し、パルマフィオキーナで攻撃しようとする。

「なるほど、なら私と戦い、そして守り、勝ってみせなくては何も救えないという事を知りたまえ!」

デスティニーやストライクフリーダムの光の翼による超加速は本来ならば他の追随を許さない程の加速を得ることの出来るものである。ナイチンゲールも核融合炉による機体でなければその巨体で高速機動に追随することは出来なかっただろう。

「もし乗っていたのがノイエ・ジールUであれば、私を斃せたかもしれんな」

議長が乗っていた中破した機体の方に乗っていたのであれば或いは彼らにも勝機があ
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