暁 〜小説投稿サイト〜
緋弾のアリアGS  Genius Scientist
イ・ウー編
武偵殺し
13弾 交錯する剣戟
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んて、逃げてもいいなんて。そんなこと言うはずがない。あたしはそれを、誰よりも知ってる。

「……あたしは、アリア先輩の戦妹(アミカ)なんだ。諦めることだけは、何があっても許されない。だって、アリア先輩と約束したんだから」

 『無理』なんて、もう一生言わないって。たとえ負けたとしても、あたしは絶対に諦めない。『無理』って言わない。

 そう決めたんだ。

「で、どうする?降参する?」

 薬師丸ミズキが勝ち誇ったような笑みで聞いてくる。

 どうするか?そんなの決まってる。

 降参するか?するわけない。

「まだ、あたしは負けてない!あたしは絶対に諦めない!」

 あたしと薬師丸ミズキはほぼ同時に飛び、そして。

 勝敗が決した。



 夜。俺は自分の部屋でゴロゴロしていた。

 あの後。勝負は結局俺の勝ちだった。

 交錯する瞬間、間宮はまた『鳶穿(とびうがち)』を使ってきたが、その前に俺が間宮を気絶させた。

 俺は気絶した間宮を保健室に送り、教室へ行っていつもどおり授業を受け、帰って来た。

「にしても、つっかれたあ」

 あんなに激しい運動をしたのはいつぶりだろう。

 たぶん、強襲科(アサルト)をやめた時以来ではないだろうか。

 あの時は、強襲科(アサルト)の生徒が総出で俺に勝負を挑んできて大変だったなあ。1人ずつ撃破するのが。

 俺が懐かしい思い出に浸っていると、携帯の着信音がなった。

「誰からだ?」

 アリアからだった。

「もしもし。俺だ。ミズキ」

『あ、ミズキ。ごめんね、こんな夜に電話かけて。今、時間大丈夫?』

「大丈夫だけど……どうしたんだ?」

『ちょっとお礼を言っておこうと思ってね。うちの戦妹(アミカ)を指導してくれたんでしょ?』

 ああ、あの決闘のことか。

『ありがとね。あたしは色々あって忙しくて、あんまりこの子に戦闘の指導してあげられないのよ。助かったわ』

「別におまえにお礼を言われるようなことじゃないさ。むしろちょっとやりすぎたかな、と反省してるところだ」

 嘘だけどな。

『大丈夫よ。あたしの戦妹(アミカ)はそんなにヤワじゃないし。もうピンピンしてるわよ』

「そっか。ならよかった」

『うん。それでさ、ミズキ。明日の専門科目のことなんだけど『アリアせんぱーい!』って、あかり!あんたなんで急に抱きついてくるのよ!』

 なんかゴタついてるみたいだな。アリアからの要件も終わったみたいだし、もう切っていいかな。

「じゃあアリア。もう切るからな」

『ちょ、ちょっと待っ『アリア先輩!ももまんが!』ああもう!一回落ち着きなさい!って、ひゃわ!あかり!あんたどこ触って―
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