暁 〜小説投稿サイト〜
緋弾のアリアGS Genius Scientist
イ・ウー編
武偵殺し
13弾 交錯する剣戟
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れは……だって……だってずるいじゃないですか!あたしは戦ってようやくお近づきになれたのに、アリア先輩が自分から追っかけるなんて!いったい2人はどういう関係なんですか!」
なんか逆ギレっぽく怒られたんだが。え、何これ。俺なんか悪いことした?
まあ今のでわかったこともある。こいつ、アリア絡みの人間だ。道理でめんどそうな感じなはずだぜ。
「?話がよくわからんが……アリアのファンか?言っておくが、俺はアリアに追われて迷惑してるんだよ。どうだ、これで満足したか?満足したらもう俺を尾けるな」
『アリアに追われて迷惑』のあたりから感じる殺気が強くなった気がするが……気にしなくてもよさそうだな。
とりあえずもう少し釘を刺しておけば大丈夫だろ。
「今の俺は武器の開発や売買ばっかで戦闘系の
任務
(
クエスト
)
はほとんど受けてないが、これでも一応Aランクだ。1年の尾行ぐらいすぐにわかる。もし次に尾けてきたら、身体中の関節を
解体
(
バラ
)
すからな」
とても人とは思えないほど最低な発言をした気がする。やっちまった。
しかしミニアリア(仮名)はそれを気にした風も無く、何かに疑問を抱いたような表情と声で言った。
「――――何か隠してますよね。薬師丸先輩は……!」
何かってなんだよ。心当たりがありすぎて逆に分からないっての。
でもまあ、これ以上詮索されるのも不愉快だし、ちょっと本気で威嚇しとくか。
俺は軽く、本当にかるーく殺意を言葉に乗せて言った。
「度胸があるのと無鉄砲なのは違うぞ。1年」
瞬間、ミニアリアは何かに気づいたように上を見上げた。
そこには風魔が控えており、樹上からクナイでミニアリアを狙っていた。何やってんだあのバカ。そこのミニアリアを討ち取ったって、撒くのに失敗した分の減額はなかったこにはならないぞ。
まあいいや。ここは風魔の行動を利用させてもらおう。
俺はまるで見せびらかすように拳銃をホルスターから抜き、安全装置を外した。
するとミニアリアは俺と風魔、どちらかに攻撃するか迷っているように銃を両方に交互に向ける。
それがどう見ても武偵としての経験がそれなりにある武偵校付属中学から来た1年の動きに見えなかったので、俺は質問した。
「おまえ、出身どこ中だ」
ミニアリアはその質問に軽く驚いた後に、恐る恐るといった感じで答えた。
「い……一般出身です。中3の2学期に武偵校付属中に転入してきました」
「やっぱ
一般中
(
パンチュー
)
だったか……風魔いい。こいつは大丈夫だ」
俺は風魔に臨戦態勢を崩すように言った。風魔は了解したらしく、クナイをしまう。
そこで突然ミニアリアが怒鳴った。
「ぱ…
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