追憶のジェラール
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ていた。
(私は・・・どんな顔をすればいいのか・・・)
「なんと!?」
「ニルヴァーナっつーのは人の性格を変える魔法だってのか!?」
「その通りデスネ」
ニルヴァーナの影響で闇から光へと入れ替わったホットアイの言葉にジュラとアルカは目を見開く。
「そしてその最初の段階・・・あの黒い光は善と悪の狭間にいる者を強制的に変えてしまうのデスヨ」
「すると主はあの時、善と悪の狭間にいたと?」
「お金を稼ぐとはいえ・・・ちょっぴりいけない事してる気持ちありましたデス」
「オイオイ・・・随分調子いいじゃねーか」
アルカが呆れたような表情を浮かべる。
それに対し、ホットアイは笑顔を見せた。
「弟の為です。全ては弟を探す為にお金欲しかったデスネ」
ホットアイの弟思いな言葉を聞き、ジュラとアルカは一瞬顔を見合わせ笑みを浮かべる。
「ジュラ。あなたを見てると昔を思い出しマスネ」
「まさか・・・ワシが主の弟殿に似てるとでも?ふふ」
ジュラの言葉にホットアイは続ける。
「昔・・・弟と食べた『じゃかいも』にそっくりデス」
「野菜!?」
「ぷっ・・・くくっ・・・」
まさかのじゃがいもに似てる発言にジュラは目を見開き、アルカは心底楽しそうに笑い声を零す。
「さあ・・・愛の為にブレインたちを止めるのデス!」
「っしゃー!よーやく面白くなってきたァ!」
「ウ・・・ウム」
じゃがいも似発言に少々釈然とせず、変わり者2人に囲まれるジュラは困ったように返事をしながらアルカとホットアイと共にニルヴァーナへと向かっていった。
血が舞った。
目を見開いたレンは膝をつき、倒れ込む。
それをミッドナイトは無表情で見下ろしていた。
「2人目・・・つまんないなァ、もっと強い奴はいないの?」
「私・・・来なきゃよかったかな・・・」
エンジェルから逃げてきたウェンディ、シャルル、アラン、ココロの化猫の宿メンバーとヴィーテルシアは高い丘の上にいた。
「まーたそういう事言うの?ウェンディは」
「だってぇ」
「後ろ向きな事を考えるな。闇に心を奪われてしまう」
膝を抱えながら呟くウェンディにシャルルとヴィーテルシアが厳しく言葉を紡ぐ。
「私・・・ルーシィさん達置いて逃げてきちゃったんでしょ?」
「仕方ないさ。結果としては僕もココロも逃げてきちゃったし」
「ウェンディちゃんは気を失ってたし・・・気にする事ないよ」
「どーせ3人とも、あの場にいても役に立てなかったからね」
「「あう・・・」」
「うっ・・・それを言われるとキツイなぁ
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