陽だまりのダークナイト
知らない天井
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接してきていると考えた。
何を考えているのかはわからないが、僕があの研究所の被験者であると言う情報を持っているのは確実だろう。何を考えているのかは知らないが、その教会か研究所の情報が欲しいのかもしれない。
リアス・グレモリーは諦めたかのようにトレイに載せた食事をテーブルに置いて部屋を去っていく。
一緒に食事を取りたがっているらしい。眷属にした下僕と一緒にご飯が食べたいなど、よくわからない悪魔だ。資料があればソロモン七十二柱の悪魔について調べるところだが、生憎そんなものは一切なかった。
しかし、ありがたいことに前世の僕はファンタジーが好きで、神話や小説に詳しい人種だった。
ソロモン七十二柱の悪魔、序列五十六位のグレモリー。階級は公爵。ラクダに乗った美しい女性の姿をとる悪魔。
ソロモン七十二柱の悪魔のほとんどは男性か性別不詳で、外見が女性であるのはヴェパールを含めほんの少ししかいない。
七十二柱の悪魔の中でただ一人、間違いなく女性だと明言されている悪魔。
巨大なラクダに乗り、腰の近くに冠を付けた美女の姿で現れる。
魔術師に召喚されたグレモリーは、相手の年齢に関係なく、召喚者が求める女性から愛されるようにすることができる、とある。
愛の悪魔、グレモリー。
先程の紅髪の少女は確かに美しいが、紛れもなく少女である。美女と称されるのはおかしい。
悪魔は自分の外見年齢を好きに変えることができると聞いたことがある。その能力によって少女の姿をとっているのだろうか?何故?僕の警戒心を和らげるため?やはりわからない。
テーブルに置かれた食事を食べながら色々と考える。
毒や薬を盛られている可能性もないわけではないのでそこそこ警戒しながら口を付ける。
そして、悪魔の少女達に心を開かずに生活を初めて、遂に一ヶ月が過ぎた。
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