スーパーロボット大戦OG外伝
0543話
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「戦闘反応?」
「ええ。シロガネの進路上で爆発が確認されたわ」
「……爆発、か」
テスラ研からそれ程離れていない場所、イスルギ重工から貰った情報、そして爆発。それらの情報を集めると何が起こっているのかは考えるまでもなく明らかだ。ソーディアンに転移する為、ソーディアンズ・ダガーを確保する為の囮としてサイバスターやダイゼンガー、ヤルダバオトが出て修羅を誘き寄せようとしているのだろう。
だが、疑問もある。本来の歴史ではその戦闘はマグナスが修羅側の戦力として出ていた筈だ。馬鹿ではあるが、修羅の将軍の1人だけあってその戦闘力はそれなりのものがある。だからこそゼンガー達ともそれなりに渡り合えたのだが……いや、それとも最初からフェルナンドが出て来てるのか?
「アクセル?」
黙ってしまった俺を不思議に思ったのか、マリューが視線を向けてくる。
いや、そうだな。どのみち現場に行って見なきゃどうなっているのか分からない。それなら行ってみるのが一番早い。
「何でも無い。取りあえずこの地区で戦闘を行っているとなると、恐らくそれはヒリュウ改やハガネだろう。なら恩を売る為にも助っ人として参戦すべきだろうな」
「じゃあ?」
「ああ、その戦闘に介入する。全員に第一戦闘配備を」
「分かったわ。……気を付けてね」
「俺が死ぬ訳ないだろう? ただでさえ生身では混沌精霊となっているし、機体に関してはお前達技術班が総力を挙げて開発した機体なんだから」
「そうよね。……気にしすぎたわ。行ってらっしゃい」
そんなマリューの声を背に、格納庫へと向かうのだった。
「全機、聞こえているな。シロガネの進路上で行われている戦闘は俺達が合流予定のヒリュウ改やハガネ、クロガネの勢力の物である可能性が非常に高い。故に、その戦闘に介入して恩を売るぞ」
「ありゃりゃ。はっきりとまぁ」
ムウの苦笑するような声が響き、イザークはいつものようにどこか不機嫌そうに鼻で笑う。プライドの高いイザークとしては、恩を売るというのが余り好みじゃないんだろう。
「脱走してきたとは言っても、アラドやゼオラ、ラトのいる部隊です。それで助けになるのなら私は問題ありません」
オウカはむしろ積極的に援軍として参加しようという感じだ。
他の面々もそれなりに思うところはあるようだが、それでも強硬に反対をするような者はいなかった。スレイにしても、レモンの意見である自分の力をアイビスに見せつけるという意味では納得しているらしく異論は無いらしい。……もっとも、まだ若干不満そうな顔はしているが。そして……
『戦闘空域に到達。全機、出撃して頂戴』
マリューからの通信を聞き、まずは俺のニーズヘッグがシロガネのカタパルトデッキから撃ち出された。
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