7・交流、決闘2
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「おつかれさま、ほい」
タオルで汗を拭いていた義経に、ペットボトルを渡しながら
「今日この人数ってことは、学内では大体終わりかな、挑戦は」
「あ、元君ありがとう、義経は感謝する…どうやらそうらしい」
受け取りつつ、じっと元を見る義経。
「………疲れは?」
「問題ない」
「そか、んじゃ」
ワッペンを外し、義経の前に置く、その上に義経が置いて…決闘の成立だ。
「武器ありの、時間制限は30分で、いいだろうか?」
「問題ない、一寸時間くれ…あと、鉄爺いるんだろ、許可くれー」
持っていた大き目のバックから、鋼色の無骨な籠手と脚甲をとりだし、装着しつつそこ等辺に声を掛ける。
「ほほほ、きづいておったのか」
「気配かくしてなかったじゃんか」
「ふむ、まぁいいこの決闘、ワシが認めよう」
鉄心がそういって、許可をだし、校庭に元と義経が立ち、構えを取る…野次馬は散った後だからか観客はほぼなし。
義経は刀を右斜め下に斜に構え、元は右手は腰に左手は顔の少し前、足は肩幅に開いて構える。
「それでは…はじめっ!」
鉄心の掛け声と共に、お互いが一歩を…義経よりも元は大きく…踏み込んで、義経は刀を下段から切り上げ、左手をひねりながらその切り上げを外に逸らす元。
逸らしなら右手を伸ばし、狙うは義経の襟元…だが、義経は逸らされた刀の方へ体を捌き、その右手をかわし…切り上げていた刀を元の左肩めがけ切り下ろす。
振り下ろされる刀を、伸ばした右手に身体を引き付けるように身を捻り、その捻りのまま右足払い…瞬間刀が左腕ぎりぎりを通過し、足払いが義経の軸足…右足…を霞め、少しバランスを崩させる。
双方今の攻防でバランスを崩し、一瞬の膠着のあと、お互いが鏡のように距離をとる、最初とほぼ同じ位置、同じ構えでにらみ合う。
「義経は感激してる、元君はやはりつよい」
「こっちも嬉しいね、予想以上だ」
お互いにそういいあって…にらみ合い、しばしどちらも動かない…いや、どちらも微妙には動いている、お互いのほんの些細な動作をみて、それに対するこちらも些細な動きを繰り返す。
先ほどの一合で判ったのは、ほぼ同程度の実力ということ、故に一歩を踏み出せない。
にらみあうなかで、義経は正眼に構え、元は両手を顔の前で軽く握り。
時間だけが過ぎていく…そして、うしろでクリスと大和の会話が小さく聞こえた瞬間。
「「っ!!」」
お互いが弾けた用に飛び出す。
正眼からの正直な、しかし速い剣閃…それを左拳で内に『弾き』つつ左半身になって刀をやりすごし、弾いた左手で義経の右手首をとって、小手を返す。
が、義経は切り下ろしの勢い
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