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魔法少女リリカルなのは〜その者の行く末は…………〜
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volume-3 Fate Testarossa-Harlaown
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、恋っていうんだよ」
「恋?」
「そう、恋」


 ぽっかり空いていたように感じた穴が少し埋まったような気がした。今まで、この気持ちについて深く難しく考えてきたけど、考え過ぎだった。
 恋。好きっていう気持ちを言葉にしたもの。不思議と心に響いてくる言葉。


「多分、それでフェイトちゃんの悩みは解決すると思うよ。頑張ってね、応援しているから」
「うん!」


 そう言い残して二人は教室から出ていった。私は胸に手を当てて自分の鼓動を感じる。ドクンドクンを激しく脈打っている。とても心地よい胸の高鳴り。どうしても笑いを堪えきれなくて、にやけてしまう。
 ようやくわかった。この不思議な思いの正体が。とてもすっきりする。自分の顔は見れないから分からないけど、多分顔は赤く染まっていると思う。いや、間違いなく赤らんでいる。今すぐ会いたい。会ってこの想いを伝えたい。


「大好きだよ、燐夜」


 大好き。好きでは足りないから大好き。本当は大好きでも物足りないぐらい大好き。
 私の視界に霞かかっていたものが切り払われて鮮明になった瞬間だった。


 ◯


 ――――ふう、こんな感じかな。これでいい? ……ん? なんだかみんな心なしか顔が赤いよ。私のせいなの? ど、どうしてさ、私はただ言ってって言ったから言っただけなのにそんな反応をされたらどうすればいいか分からないよ……。
 でももういいでしょ。私だって恥ずかしいんだからね。もうっ……。この話、誰にも言っちゃだめだからね!


 あーあ、また燐夜と一緒に寝たいな。えっ、なのはも一緒に寝る? ええっ!? はやてまで!? うーん、さすがに三人はつらいんじゃないかな、ベットの大きさ的に。でも、四人で寝られたら楽しいよね、きっと。
 さあっ、仕事に戻るよ。まだどうせ終わってないんでしょ? ほらほら、さっさと終わらせよう。
 あ、そうだ。なのはとはやてって、夜空いてる? もしよかったら、義母さんとクロノと夜ご飯食べるから一緒に食べない?


 ほんと!? 分かった伝えておくね。じゃあね、またあとで。














 何処にいるのさ燐夜。……早く、会いたいよ……。






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