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魔法少女リリカルなのは〜その者の行く末は…………〜
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volume-3 Fate Testarossa-Harlaown
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「フェイトさん!!」
「はひっ……はっ、はいぃっ!!」


 先生が目の前にいた。いきなり大きな声で呼ばれてびっくりしちゃった。そのせいで噛んだし。恥ずかしい。
 どうやら、考え事をしていて呼ばれていることに気付かないままで先生が心配して私のところまで来たということだったらしい。前の席の子に教えてもらった。
 教えてもらったことに感謝しながら、どうせならって思っちゃうけど、前の子は男の子だから何かあるのかもしれない。私には分からない領域だけどきっとそうなのだろう。なんか知らないけどものすごく嬉しそうだし。


 そういえば、先生に呼ばれた理由は算数の時間で黒板に書いてある計算式を解いてみるとのことだった。勿論、算数は得意な私。クラスメイトに迷惑をかけてしまったことに若干の居心地の悪さを感じながら前に出て解く。ちょっと難しかったけど、いつもやっている魔法の構築術式の方が難しいから難なく解く。
 席に戻ってそれを先生が確認してから答え合わせ。合っているか心配だったけど、その心配は杞憂に終わってくれた。良かったと一息つく。


 席に戻った私は、また窓の外を向く。そういえばと自分の首にかけてあるものを取り出す。燐夜が私にくれたネックレス。いつも燐夜が使っている剣が小っちゃくなって、黒一色の剣の重なっているところに金の石が埋め込まれているもの。
 私の大切な思い出が形になったもの。これが今一番近くで燐夜を感じられるもの。


 授業の終わりを告げるチャイムが鳴るのと同時に自然に瞳から何かがぽろっと零れた。それに気づいた私はみんなに見られない様に慌てて拭う。
 周りにいた人は気付かなかったようでこっちを見ている人はいなかった。


 さっきの数学の時間で今日の授業は終わりだから、帰る準備をする。すると、向こうからアリサが来る。


「フェイト、放課後時間ある?」
「うん、あるよ。どうしたの?」
「話があるのよ。あんまり時間は取らせないから残ってて頂戴」


 アリサは言いたいことだけを言って自分の席に戻って行った。私は特に気にすることもなく帰りのHRを受ける。
 そして放課後。クラスのみんなはもう教室から出て行って残っているのは私とアリサとすずかの三人。良く分からないけど、なぜか重苦しい雰囲気が流れていた。その雰囲気を切り裂いたのはアリサであった。


「最近、どうしたの? フェイトらしくないわよ。何か悩みでもあるの?」


 私は、燐夜のことについて話した。最初の友達で一番の友達であること。大切な人であること。なのにいきなり居なくなってしまったこと。それらを簡潔に話す。すべてを聞き終わった後、何かを確信したようにすずかが頷くを口を開いた。


「フェイトちゃん。そういう思いをね
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