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魔法少女リリカルなのは〜その者の行く末は…………〜
Chapter-3 Third Story~Originally , meeting of those who that you meet does not come ture~
number-32 what the girls felt
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考えるだろう」
「それに、自分で自分のお母さんを殺めたなんて……」
二人はそれから何も話さなくなった。誰もそんな二人に話しかけることなんて出来なかった。泣き崩れた二人に誰も話しかけることなんて、誰にもできるわけないのだ。そしてそれは、空中に出したモニターを消したクロノにも言える。
クロノは何も話さなかった。リンディも何も言わなかった。アースラの管制室内にいる局員全員が口を開くことはできなかった。そのわけはリンディにある。
なんと、あのリンディが泣いているのだ。実力も申し分なく、精神的にも強いものがなれる艦長に収まるリンディが涙を流してモニターを見続けているのだ。しかし、それを指摘できるものはこのアースラにはいない。譬えいたとしても、その人物はもうこの世にはいない。そして、そんな母の姿に息子は、直視することが出来ずにただ横目で流すように窺うことしかできない。受けた衝撃は計り知れないものだったのだ。
当の本人は、昔のことを思い出していた。最愛の人と自分の愛しい息子に囲まれて幸せの絶頂にあったころのことを。今でも思い焦がれる嘗ての家庭風景を。もうそれは叶わなくなってしまったが、今モニターに映っている二人はまだやり直せる。いや、まだ始まってすらいない年端もいかない幼い少女なのだ。うまく表すことのできない感情が心の中を渦巻いて、どうしようもなくなって、涙が出てきたのだ。本当なら声を上げて泣いてしまいたい。今すぐにでもあの子たちと同じように泣き崩れてしまいたい。でも、それは自分の立場が許さない。リンディはリンディで必死に耐えていたのだ。
そしてなのはとフェイトは、まだ泣いてはいたものの少しずつ変えていこうと前進しようとしている。燐夜の過去は誰も知らなかった。それは当たり前のことである。燐夜が誰にも話していないからだ。ずっと心の奥底に押し込められていたものが、今回の戦闘で高ぶる感情とあの蒼い炎と共に出てきたのだ。であるから、彼女たちが燐夜の過去を知ることが出来たのは、奇跡に近い偶然なのだ。
だが、彼女たちは偶然とは思わないだろう。奇跡とは起こるものではなく、起こすものである。偶然なんて有り得なく、すべて必然なのだ。究極的に言えば、そういうことだ。今回のこの出来事は起こるべくして起こっている。
目の前で戦っている燐夜は、9歳となのはたちと同い年であるが、実際は11歳。けれども、過去は同じ。この闇の残滓に関する記憶は無くなるようで11歳の燐夜は、闇の書の悪意を抱えて消えるときにこんな事件が起こるとは言っていない。ということは、記憶は消されたのか、封じたのかの二択。燐夜の性格からして自分で記憶を封印するとは、なのはには思えない。であるからにして、前者がおそらく正解だろう。
そしてなのはとフェイトの独白は、
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