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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第295話】
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……今は側に有坂陽人はいねぇようだが、あまりあいつを怒らせねぇ方がいいぜ」

「……何故かしら?」

「……何となくだ。 そうとしか言えねぇ……」


 言葉を濁すカーマインに、スコールはそれ以上追及はせず――。


「……わかったわ。 ……ともかく、次の目標は白式――問題はそれの滷獲をどうするか……」

「……あぎゃ、それに関してはお前に一任するさ。 ……さて、明日はまた出掛けてくる」


 気だるく欠伸をするカーマインを、後ろから抱き締めるスコールが――。


「……今日は相手をしてくれないのかしら?」

「……あぎゃ。 いつもなら相手をしてやるが、今日はさっき言った通りそんな気分じゃねぇ。 ……我慢しな、スコール」


 そう言ってカーマインはスコールを拘束から逃れると、部屋に入って鍵をかけた。


「……意地悪ね、カーマイン」


 薄暗いリビングに響き渡るその声は、何処か寂しげに聞こえた……。
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