九幕 湖畔のコントラスト
4幕
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…ううん。行くよ」
「大丈夫? 本当にいいんだね?」
「うん。わたし、行かなくちゃ。ちゃんとパパに会うの。会いたい」
「……分かった。その代わり、ちょっとでも具合が悪いと思ったら僕に言うんだよ。すぐ連れ出してあげるから」
「ごめんなさい。メーワクばっかかけて」
「これが医者の仕事だし、フェイは友達だ。10年も心に溜まったモノを今日一日で解決しろなんて、心療医学的にも不可能だ。フェイは重荷に思わないでいいんだよ」
「うん」
やがてエルが一番に駆け出した。ルドガー、ミラ、ローエンが追って窪地へ降りていく。フェイはジュードときつく手を繋いで、坂を下りた。
エルたちと同じ窪地から見える、湖に突出した形のデザインハウス。記憶の中ではあまりに褪せ過ぎて、本当に自分の家なのか疑わしい。
考えていると、屋敷の玄関ドアが開いて、陸側のテラスに出てきた者がいた。
その人物を見て、フェイは大きく息を呑んだ。
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