九幕 湖畔のコントラスト
2幕
[2/2]
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
はくっきりとあの〈ミラ〉の顔が現れる。
「くらい顔してるの、ヤだよ。ミラみたいに心配になっちゃう」
「うん――」
フェイは隣のエルの手を掴んだ。小さな手は拒むことなくフェイと手を繋ぎ返してくれた。
列車がディール駅に着いたとのアナウンスが流れた。
ルドガーとエル、フェイは座席を立った。ルドガーはジュードたちの座席まで行って。
「ジュード、大丈夫か?」
「……うん。だいぶ落ち着いた。ごめんね」
「いいって。気持ち、分かる」
「――ありがとう」
すでに立っていたミラとローエンに続き、ジュードも席を立ち上がり、笑顔を浮かべた。無理のない貌だ。
フェイは密かにほっと胸を撫で下ろした。
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ