第五十六話 クライマックスその二
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そのプラネッツの五人にだ、宇野先輩と高見先輩がこう言ってきた。
「さっきの部長さん達の言葉だけれどね」
「あれ正論だからね」
「だからいいわね」
「休む時は休んでね」
「それで明日も頑張るのよ」
「いいわね、これからも」
こう言うのだった。
「文化祭は最後の最後までが文化祭だから」
「後片付けが終わるまでね」
「怪我しない、病気にならない様に」
「休むこともね」
「ううん、先輩が仰ると」
ここでだ、里香が二人の先輩に言った。
「何か意外ですね」
「えっ、私達が言うと?」
「意外なの」
「だって先輩達ってお言葉ですけれど」
「そうよね」
里香の言葉に彩夏が応える。
「修学旅行の時物凄く飲まれていて」
「露出も凄くなってましたから」
「それで風邪ね」
「風邪をひきそうっていうのね」
「そうです、風邪をひかれますから」
「注意しないと駄目ですよ」
里香と彩夏に言われるとだ、二人の先輩はというと。
難しい顔になってだ、こう五人に返した。
「そうね、私達もね」
「注意しないとね」
「確かに私達飲むと止まらないし」
「飲んだらはだけるから」
「だからね」
「私達もなのね」
難しい言葉だった、そしてなのだった。
お互いでもだ、顔を見合わせて話した。
「気をつけようね」
「そうね」
「さもないと倒れるのは私達だし」
「自分達がそうならない為にも」
そこは絶対にと話すのだった。
「ちゃんと休んでね」
「暖かくもして」
「お酒も飲むしね」
「それならね」
「お酒は絶対なんですね」
里香は先輩達のこの言葉にはある意味納得しかつ感心しながら述べた。
「欠かせないんですね」
「まあ広島だからね、私」
「私もお母さんの実家大阪だから」
先輩達はそれぞれのルーツを飲む言い訳にして話す。
「だから飲むのよ」
「こうした時はね」
「そもそもお酒は皆飲んでるじゃない」
「だからいいでしょ」
「お酒はいいですけれど」
里香も飲む、だから実際はそのことは構わなかった。それでも言った理由はそこに先輩達の執念を見たからだ。
「何か凄いですね」
「飲む量がなのね」
「そっちのことよね」
「いえ、お酒への思い入れが」
「だって。お酒は女を磨く水よ」
「飲めば飲む程いいのよ」
だからだと返す先輩達だった。
「飲む時はもうね」
「徹底的にだから」
「寮なんか凄いわよ、うちの女子寮」
「裸で飲む人も多いから」
「それって殆ど男子大学生の世界ですよ」
美優はその話を聞いてこう言った。
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