DAO:ジ・アリス・レプリカ〜神々の饗宴〜
第十六話
[2/5]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
ロンの保持する《三日月弓》があるのみであった。セモンは《トライツイスト》のもつスキルの専用ソードスキルを良く知らないが、少なくともALOで新規作成された弓ソードスキル(アロースキル?)の中には該当するものが無かったため、恐らくは《三日月弓》のスキルはオリジナルのスキルだったのだろう。
小波はALOにユニークスキルを植え付けるにも一枚かんでいるようなので、この世界には《弓》に関わるソードスキルもあると思われる。しかし《剣化》状態では、弓用のソードスキルが放てない。
だが――――代わりに、片手剣用のソードスキルが使用可能になる。剣と化した《コニラヤ》の刀身が、淡い水色に光る。片手剣ソードスキル、《スラント》。SAO初期に広まった、片手剣の初期ソードスキル、《水平切り》、《垂直切り》と並ぶ、《斜め切り》のソードスキル。本来は右上から左上に切り下げるモーションだが、実は左下から右上へ切り上げるモーションが用意されている。SAOではあまり見なかったが、左利きのプレイヤーのために、真逆のモーションも用意されていたらしい。
跳ね上がってきた弓剣が、セモンの刀をはじく。この世界ではスキルディレイがかなり緩和されているため、即座にバックステップで距離を取る。そして、そこでハクアの罠にはまったことに気がついた。
「しまっ――――」
「ふふっ、気が付きましたか?……《コニラヤ》、《モード:ボウガン》」
剣が、再び紺碧色の弓の姿に戻る。ハクアがそのハンドル部分に手のひらを当て、何かを引き絞るモーション。すると、いつの間にか発光する半透明の矢が出現していた。ハクガも持っていた、《光の矢作成》――――
「―――――シッ!」
短い気合いと共に、矢が放たれる。恐ろしいスピードで迫る光の矢を、セモンは必至で回避。再びハクアの方を見て戦慄する。
いつの間にか、《コニラヤ》には新たな矢が装てんされていた。それも、同時に三本。現実世界でできるのかどうか怪しい無茶ぶりだ。
「マジかよ……!!」
同時に放たれてきた矢を回避。さらに間髪入れず次弾が飛来。くそっ、と毒づき、ソードスキルを使用。この世界の大抵のソードスキルには、ALOと同じく属性効果が付与されているため、恐らく弾けると見込んでのことだ。
果たして、セモンの放った刀ソードスキル《結月》の、弧を描く起動は、ハクアの放った光の矢を撃ち落とすことに成功した。
「よしっ!」
そのまま刀を肩に担ぐようにして構え、ソードスキル《猛閃》を再発動。再び距離を詰める。ハクアもそれに合わせて、武器を剣へと変化させる。
セモンの刀ソードスキルと、ハクアの片手剣ソードスキルがぶつかり合う。色
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ