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宇宙を駆ける一角獣 無限航路二次小説
第二章 七話 駆け抜けるバウンゼィ
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ドッグの艦もあったりで宇宙港はおおいに歓声に湧いた。

ギリアスのバウンゼィが入港してきたのは、それから十二時間後である。



バウンゼィ ブリッジ

「艦長!見えました!惑星ニーズです!」

「ようやくか......お前ら、ご苦労だったな。まったく......疲れたぜ。」

「途中で邪魔が入らなければ、どうにかなっていたかもしれませんが......」

「おい、もしもの話をしたって意味ないぜ。」

「そうですね......しかし、やはり悔しいものですね。」

「ああ......」

やや沈んだ口調でギリアスは言う。

「入港準備、完了しました。艦長、何時でもどうぞ。」

「うっし!バウンゼィ、これより入港!」

こうして、ギリアスはレースに敗れた。しかし、無駄な敗北ではない。
少なくとも彼は因縁の敵を宇宙の藻屑としたのだ。次なる勝利につながる敗北というのも、確かに存在するのである。



惑星アークネージ

ユニコーン 食堂

先程定時連絡のためにユニコーンに戻ってきていた白野は、それが終わるとまたフラフラと何処かへ行ってしまっていた。

「艦長さんはいったいどこに行ったんでしょうか?」

ユニコーンの料理担当、通称【おやっさん】は包丁でレタスを刻みながら食事にきていたエーヴァに尋ねた。

「ん?白野艦長は管理局にライセンスの更新に行ったぞ。勉強熱心なことだ。」

コーンスープを啜りながらエーヴァはそう返答した。なぜ彼女がそのことを知っていたかというと、ちょうど医務室で健康診断を受けていた最中に管理局からライセンス更新試験の呼び出しがあったからである。

「ライセンスですか?へえ、艦長さんの持っているライセンスとはいったい何なんです?」

「艦船設計技師特A級。」

「ほお、それは......」

「C級が小型ボートまで。B級は駆逐艦から巡洋艦クラス。A級は戦艦クラス。そして、特A級は......」

「戦略クラスの超弩級艦の設計技能を持つ、でしたっけ?」

「そうさ。大小マゼラン銀河で合しても百人いるかいないかのスーパーエリート。しかも、ストレートで通ったらしい。ま、私としては医療関係を充実させてくれるなら言うことはない。」

「改めて、ウチの艦長さんって凄いんですね......」

ザクザクとレタスを刻みながら感嘆の声を漏らした。



空間通商管理局

「さて、これでひと段落か。」

白野は更新試験をパスしたので待合室で一息ついていたところだった。
彼が何故にこのような難解なライセンスを取得しているのかというと、無論将来あり得る強大な敵の決戦に備えて自前で最高の艦を用意しようとする考えもあるが、取得当
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