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宇宙を駆ける一角獣 無限航路二次小説
第二章 七話 駆け抜けるバウンゼィ
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て、やるぜ。お前ら。」

「了解です。リベンジですね。」

「奴の鼻っ柱をへし折ってやる。全砲開口だ。」

バウンゼィの装備はMサイズの連装連射対艦レーザー二門にSサイズのパーティクルリデューサーが一門。それに対空パルスレーザーが一門である。
近距離まで近づいて全砲射程内に入った時点で全砲斉射を叩き込むためのパワータイプである。
だから前回はヒットアンドアウェイ戦法の餌食となったのだが、ギリアスとて対策は講じている。

「エネルギーチャージをしながら砲撃を避けろ。懐に潜り込めば、俺が何とかする。心配するなまだ使っていないとっておきがある。」

「全砲射程内に収める前に落とされるかもしれませんが......」

「そこは操舵手の腕次第ってことだ。俺は、まあ信用してるぜ?」

「だとよ。どうする操舵手」

「微力を尽くします。」

「んじゃ、とっとと始めっか。全速前進!」

「了解!」

バウンゼィはまるで引き絞られた弓から放たれた矢のように一直線に黒いファンクス級に向かって直進を開始した。

「敵艦砲門に高エネルギー反応確認!砲撃来ます!」

「頼むぜ操舵手!」

「当たるかあぁぁぁぁぁぁぁぁ!」

操舵手は雄叫びと共に操艦ハンドルを捻る。
バウンゼィが急速回避機動を行い、放たれた無数のレーザーやミサイルをかわしていく。

「回避成功!着弾無し!」

「敵艦、後退開始しました!」

「逃がすなよ、パーティクルリデューサーで牽制砲撃!」

「了解!パーティクルリデューサー発射!」

パーティクルリデューサーはエネルギーを撒き散らすタイプのレーザー兵器である。そのため、威力は低めだが命中精度は特筆に値する。いかに船足がはやくともこれなら高確率で当たるというものである。

パーティクルリデューサーが放たれ、インフラトン粒子の波濤が拡散しながら黒いファンクス級に追いすがる。
しかし、それはファンクス級の展開したAPFシールドで無力化される。だが、動きを止めるだけならそれで十分である。

「敵艦の後退速度減少!」

「今だ!詰め寄れ!」

「くっ……間に合え!」

操舵手が速やかに艦首を立て直しファンクス級への直進ルートにバウンゼィを向け直す。
それに、ファンクス級もやられてばかりではない。反撃の砲火をバウンゼィに浴びせかける。

「砲撃来ます!回避間に合いません!」

「速度を落とすんじゃねえ!このまま突っ込め!艦を信頼しろ!」

APFシールドは強力なフォース・シールドによって船体をラッピングして敵のレーザーの到達を阻止するシステムである。
フォース・シールドはレーザーの固有周波数に干渉して効力を無効とするが、固有周波数は多岐に渡るため複数の固
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