第142話
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ら助かるけど・・・・」
「それで、どういった感じで捜索しているんだ?」
「ウチが周波数を解析しつつ、車で捜索。
桔梗が家で留守番。
一方通行が解析した場所の捜索ってことになっているじゃん。」
「それじゃ、俺は一方通行と合流してそこから捜索する。」
「了解じゃん。
じゃあ、また後で。」
通話を終え、ずっと言い合いをしている美琴達に話しかける。
「おい、お前ら。」
呼ばれた二人は一緒に麻生の方に振り向く。
案外、仲は良いのではと思った麻生だが口には出さない。
「美琴、用は済んだよな。
なら、俺は退散させてもらう。」
「い、いきなり何を言ってんのよ!」
美琴は驚きながら、少し怒鳴り声で言う。
操祈は麻生の言葉を聞いて、麻生がなぜ退散するのか分かったのか余裕に満ちた表情を浮かべる。
「恭介さんはこれから私とデートがあるからだぞぉ。
美琴さん何かにこれ以上、時間を割いている暇はないの♪」
「いや、違うけどな。」
「うっそ!!」
この世の終わりを迎えたと言わんばかりの絶望的な表情を浮かべる。
はぁ〜、とため息を吐いて退散する理由を説明する。
「迷子の捜索だよ。
さっき知り合いから電話があってな。
迷子の捜索を手伝って欲しいんだとよ。
その迷子も俺の知り合いだから、断るに断れなかった。」
理由が結構まともな理由だってので美琴は口を閉ざす。
「お前の罰ゲームもあのストラップを手に入れれば終わりだろ。」
そう言ってデジカメを美琴に投げ渡す。
画面には美琴と麻生がにっこりと不自然さがないくらいの笑顔で映っていた。
こんなに上手く撮れていないはずなのに、どうしてこの画像があるのか美琴は首を傾げる。
「俺の能力で創った。
あの調子だと日が暮れそうだったからな。」
美琴は麻生の言葉を聞いて、ムッとした表情を作る。
これをあの店員さんに渡せば、滞りなく作業は終わるだろう。
それでも美琴は納得できなかった。
理由は分からない。
ただ、しっくりこないのだ。
「じゃあな。」
それだけ言って麻生はどこかへ行ってしまう。
美琴は何かを言うつもりだったが、既に麻生の姿はなかった。
「もう、また逃げられた。
次は絶対に逃がさないからねぇ!」
操祈はそう言っているが、隣にいる美琴はバチバチ、と小さい火花が散っている。
それを見た操祈はまずい、と思いゆっくりと美琴との距離を開けていく。
「ふざけんじゃねぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!!!!!!!!!!!」
その怒りに満ちた叫び声と共に凄まじい電気が美琴から溢れだした。
しかし、それでも手に
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