きれいな声
[5/6]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
をコピー出来る星霊だ。
そして・・・ジェミニの脳裏には、コピーしているルーシィの記憶が溢れていた。
『ママ・・・あたし、星霊大好き』
『星霊は盾じゃないの!』
『目の前で消えてく仲間を放っておける訳ないでしょ!』
流れ溢れる記憶は全て、ルーシィの想いへと繋がる。
ルーシィがどれだけ星霊の事を思っているか・・・それをジェミニは1つ残らず感じていた。
「できないよ・・・」
つー・・・と、一筋の涙が流れる。
「ルーシィは心から愛してるんだ・・・星霊を」
ジェミニはルーシィの星霊を思う優しい心までコピーした。
自分達をここまで思ってくれているルーシィを殺すなんて出来ない。
ジェミニは涙を流し、エンジェルの表情が驚愕へと染まっていく。
「ジェミニ・・・」
「消えろォ!この役立たずがっ!」
「くっ!」
ルーシィが顔を上げて呟く。
激昂したエンジェルは強制閉門でジェミニを星霊界へと帰した。
「あっ!」
ルーが声を上げた。
突然ヒビキがゆっくりとルーシィに向かって歩き出す。
そしてルーシィの背後で止まると、手を置く。
――――――彼女の首を、絞めるかのように。
「え?」
「!」
「ヒビキ!?」
「まさか・・・!闇に落ちたのかこの男!あは・・・あははは!」
そんなヒビキを見て動揺を隠せないルーシィとルー。
エンジェルは再び大笑いを上げた。
ヒビキの顔には、邪悪な薄い笑みが浮かんでいる。
「ヒビ・・・キ・・・」
このままでは首を絞められる・・・そう考えたルーシィはヒビキを正気に戻そうと声を掛ける。
「じっとして」
しかし、首は絞まらなかった。
ヒビキの両手はゆっくりとルーシィの首を離れ、頭へと持っていかれる。
「古文書が君に1度だけ、超魔法の知識を与える」
そう言った瞬間―――ルーシィの周りに小さい長方形が幾つも浮かび、満たされていく。
「うぁっ!」
「な・・・」
「凄い!」
一瞬にして満たされていく小さい長方形達。
ヒビキの行動にルーシィは戸惑い、エンジェルは目を見開き、ルーは顔を輝かせた。
「こ・・・これ・・・何・・・!?頭の中に知らない図形が・・・」
休む暇なく流れ込み続ける超魔法の知識にルーシィは更に戸惑う。
(危なかった・・・もう少しで僕は闇に落ちる所だった。だけど君と星霊との絆が、僕を光で包んだ・・・君なら、この魔法が・・・)
ルーシィの言葉や想いは星霊だけでなく、ヒビキも救った。
金髪に手を置いたまま、ヒビキは笑みを浮かべる。
「おのれェ〜っ!カエルム!やるよォーーー!」
スコーピオンは
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ