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Element Magic Trinity
きれいな声
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をコピー出来る星霊だ。
そして・・・ジェミニの脳裏には、コピーしているルーシィの記憶が溢れていた。


『ママ・・・あたし、星霊大好き』

『星霊は盾じゃないの!』

『目の前で消えてく仲間を放っておける訳ないでしょ!』


流れ溢れる記憶は全て、ルーシィの想いへと繋がる。
ルーシィがどれだけ星霊の事を思っているか・・・それをジェミニは1つ残らず感じていた。

「できないよ・・・」

つー・・・と、一筋の涙が流れる。





「ルーシィは心から愛してるんだ・・・星霊(ぼくたち)を」





ジェミニはルーシィの星霊を思う優しい心までコピーした。
自分達をここまで思ってくれているルーシィを殺すなんて出来ない。
ジェミニは涙を流し、エンジェルの表情が驚愕へと染まっていく。

「ジェミニ・・・」
「消えろォ!この役立たずがっ!」
「くっ!」

ルーシィが顔を上げて呟く。
激昂したエンジェルは強制閉門でジェミニを星霊界へと帰した。

「あっ!」

ルーが声を上げた。
突然ヒビキがゆっくりとルーシィに向かって歩き出す。
そしてルーシィの背後で止まると、手を置く。
――――――彼女の首を、絞めるかのように。

「え?」
「!」
「ヒビキ!?」
「まさか・・・!闇に落ちたのかこの男!あは・・・あははは!」

そんなヒビキを見て動揺を隠せないルーシィとルー。
エンジェルは再び大笑いを上げた。
ヒビキの顔には、邪悪な薄い笑みが浮かんでいる。

「ヒビ・・・キ・・・」

このままでは首を絞められる・・・そう考えたルーシィはヒビキを正気に戻そうと声を掛ける。

「じっとして」

しかし、首は絞まらなかった。
ヒビキの両手はゆっくりとルーシィの首を離れ、頭へと持っていかれる。


古文書(アーカイブ)が君に1度だけ、超魔法の知識を与える」


そう言った瞬間―――ルーシィの周りに小さい長方形が幾つも浮かび、満たされていく。

「うぁっ!」
「な・・・」
「凄い!」

一瞬にして満たされていく小さい長方形達。
ヒビキの行動にルーシィは戸惑い、エンジェルは目を見開き、ルーは顔を輝かせた。

「こ・・・これ・・・何・・・!?頭の中に知らない図形が・・・」

休む暇なく流れ込み続ける超魔法の知識にルーシィは更に戸惑う。

(危なかった・・・もう少しで僕は闇に落ちる所だった。だけど君と星霊との絆が、僕を光で包んだ・・・君なら、この魔法が・・・)

ルーシィの言葉や想いは星霊だけでなく、ヒビキも救った。
金髪に手を置いたまま、ヒビキは笑みを浮かべる。

「おのれェ〜っ!カエルム!やるよォーーー!」

スコーピオンは
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