スーパーロボット大戦OG外伝
0542話
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「分かったわ。なら戦闘の指揮に関してはコーネリアに一任するから、始めても構わないと通信を入れて」
「了解」
感情のない声でマリューの指示に頷く量産型W。
この辺はやっぱりWナンバーズのエキドナとかとは違うんだよな。
あるいはレモンの技術がこのまま進歩していけば、いずれ量産型Wの中からも感情を持った者が出て来るんだろうか。
そんな風に考えていると、ノイエDCに占領されている街の至る所で爆発光が広がる。
戦闘の開始、か。
最初の一撃は全機がASRSを展開したままで攻撃をしたので、完全にこちら側からの奇襲となっている。ムウの乗るアシュセイヴァーのハルバート・ランチャーから放たれた光線がバレリオンの砲口を真横から貫き、イザークのヒュッケバインMK-Vが放ったグラビトン・ライフルがランドリオンを正面から貫く。スレイのエルアインスから放たれたG・レールガンはフュルギアの装甲を容易く破壊する。オウカの乗っているヒュッケバインMk-Uはチャクラム・シューターで空を飛んで周辺を警戒していたリオンを絡め取り、そのまま地上へと叩き落としてビームソードで切断する。ムラタの乗っているトリニティゲインは右手に五大剣、左手にシシオウブレードを装備したまま空に存在しているガーリオンを手当たり次第に切り裂いていく。
もちろん新人組だけではなく、レモンのヴァイスセイヴァーが、コーネリアのラピエサージュが、エキドナのヴァイサーガもまた敵機を容易く撃破していくのがここからでも確認出来る。
「どうやら問題は無いようね」
安堵の息を吐きながら呟くマリュー。
基本的に優しい性格をしているだけに、人質になっている街の連中に被害が出なくて安心しているのだろう。
「まぁ、先制攻撃だしな。これで向こうがどう出るか……あ、やっぱりな」
視線の先には一般人の民家の前へと移動してきたランドリオンの姿がある。もしここで攻撃をすれば、そちらにも被害が出ると現しているのだろう。
だが……
「レモンやムウの武装を把握していないのが致命的だったな」
「そうね」
俺の呟きに同意するマリュー。
視線の先では、民家を盾にしていたランドリオンがソリッド・ソードブレイカーを打突武器として使い、民家の前から強制的に殴り飛ばされ、そこへ上空からO.O.ライフルにより貫かれて動きを停止させられている。
その他の敵機達も、殆どが為す術もなく撃破、あるいは動けなくなる程のダメージを受けて擱座しているのが確認出来た。
「敵の問題で訓練にはあまりならなかったな」
戦闘時間はざっと2分あったかどうかだろう。いくらノイエDCもどきの山賊とは言っても、訓練相手としてはもう少し手応えがあって欲しかったのだが。
「まぁ、いいじゃない。街に被害が殆ど
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