暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epos16彼らもまた主が為に決意する〜Auswahl der Evolution〜
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打ち合いしてもいいように始めから造られてる“バルディッシュ”ならまだしも、完全な魔導の杖である“レイジングハート”に搭載するなんて、限界線を1歩も2歩も踏み越えちゃってる。

『そうなんですよ。それなのにあの2機は、組み込むように、っていうメッセージだけを送って来て。ドクターに相談してみたんですけど、それはマスターとデバイスの決めることだ、って言って。どうします?』

「ドクターの言う通りかも。最終的に決めるのはその子たちのマスターであるなのはとフェイト。お互いに力を求めるんだったら叶えさせるべきじゃない?」

「そんな無茶な・・・」

『イリスちゃん、なんか乱暴な考え』

わたしはそう断言する。それを聴いて困惑するエイミィとマリエル。でもクロノは「そうかもしれないな」ってわたしの意見に賛成してくれた。

「とにかく訊いてみよう。クロノ。なのはとフェイトに通信を繋げて」

早速訊いてみよう。なるべく早く答えを出した方が、より守護騎士たちと出会えるから。

†††Sideイリス⇒なのは†††

『――というわけで。レイジングハートとバルディッシュから、ベルカ式カートリッジシステムの追加搭載をリクエストされたんだけど』

通学バスでアリサちゃんとすずかちゃんと合流したところで、シャルちゃんから聴かされた話は、私とフェイトちゃんの相棒である“レイジングハート”と“バルディッシュ”からの以外な申し出についてだった。

『カートリッジシステムって、アリサちゃんやシャルちゃん、守護騎士の人たちも使ってる物だよね』

『ええ。レイジングハートからはCVK792-A。アリサのフレイムアイズと同じ、オートマティックタイプのカートリッジシステムね。そしてバルディッシュからはCVK792-R。コレは、ランサーの槍と同じリボルバータイプになる』

『ランサーの物と同じ・・・』

先に学校に着いて校長先生や担任の先生に挨拶をしているはずのフェイトちゃんから、少し迷ってる風の声色な返事が届いた。

『どうする2人とも。OKを貰えればすぐにでも搭載するための作業を始めるけど・・・。正直言うとね、カートリッジシステムを搭載しないと守護騎士に勝てないかもしれないって思ってる。向こうは本当に戦闘のプロ。経験や戦闘力の差を埋めるには、やっぱりデバイス強化しかないと思うんだ。それが判るからこそ、レイジングハートもバルディッシュも、この道を選んだ』

本当は“レイジングハート”や“バルディッシュ”のような繊細なインテリジェントデバイスにカートリッジシステムを組み込むのはとても危険なことなんだって。本体の破損とか扱いの難しさとか。それが判っていながら2機とも、どうしても、って聴かないって。シャルちゃんは言った。悔しかったんだろうって。私た
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