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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epos16彼らもまた主が為に決意する〜Auswahl der Evolution〜
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ネームだ。
ドクターに抱いた第一印象は最悪だった。例の感情の出現で、ドクターは敵☆、ていうか死ね♪、つうか殺す?、みたいな物騒な思いが脳裏に過ぎったしさ。あれは危なかったね、うん、マジで。あとクアットロにも似たようなものが。
でもま、トーレやチンク、クアットロ達シスターズに向ける父性愛からの親馬鹿っぷりにとうとうわたしは警戒を解いた。実はと言うと、“キルシュブリューテ”にAIを搭載してくれたのは他ならぬドクターだ。
(元の強度を殺すどころかさらに強くして搭載したその技術力と腕は信頼できるんだよね)
そのおかげでこれまでの使用で“キルシュブリューテ”は壊れるどころか刃こぼれ1つとしてない。それからのメンテナンスはマリエルに頼むことにしたけどさ、なんとなく。
『フレイムアイズとスノーホワイトは強度強化や処理速度の改善などなど、問題なく終わったんだけど、レイジングハートとバルディッシュからちょっと私じゃ判断できないリクエストがあって・・・』
「リクエスト?」
『はい、どうしてもあるエラーが消えないんです、エイミィ先輩。レイジングハートからはベルカ式カートリッジシステムCVK792-Aを、バルディッシュからは同システムCVK792-Rを組み込んでくださいって』
「「カートリッジシステムを!?」」
クロノとエイミィは驚いて見せたけど、「そっか。そうだろうね」わたしはなんとなくこうなることを予想してたから大して驚きはなかった。守護騎士は単純に強い。何せ対人戦特化の戦闘者だもん、騎士は。その中でもきっとトップクラス。そしてデバイスにも性能差があったと思う。
アームドデバイスの隠れた特徴はその強度だ。ミッドの魔導師が使うデバイスはあくまで杖。殴り合ったりするような物じゃない。だけどアームドデバイスはそれを行う武器としての魔導端末。そこにカートリッジシステムなんてドーピングを行えばミッドのデバイスが負けるのは必然のこと。
『フレームやコアの強度補正に加えて、カートリッジシステムを搭載。相手はベルカ騎士で武装はアームドデバイスだから、確かに搭載すれば正面から渡り合えるかもしれないけど・・・』
「ストレージデバイスならともかく、インテリジェントデバイスのような繊細なデバイスに後付けで組み込むような代物じゃないよね、カートリッジシステムって」
そう。エイミィが言ったそれこそがマリエルを困惑させてる理由。インテリジェントデバイスは魔法の発動の手助けになる高度な処理装置、状況判断を行える人工知能も有してる。どれもが繊細で、殴り合いなんてしたら一番エラーを起こしやすいデバイスになる。
わたしの“キルシュブリューテ”は元々アームドデバイスで優れた強度が有ったから、AIを搭載させてインテリジェントデバイス化することが出来た。
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