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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epos16彼らもまた主が為に決意する〜Auswahl der Evolution〜
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遊んだり出来るのに。
『あのさ、テスタメントってさ。わたしとフェイト、ママを助けるためにその・・・死んじゃった子だよね・・・?』
アリシアが沈んだ声で確認するかのように訊いてきた。それに『うん。色々あったけど、良い子だったよ』フェイトが悲しげに答えた。
『そっか。ありがとう、だね』
『うん』
フェイトとアリシアが体を寄せ合ってる光景が目に浮かぶ。
「コホン。話を戻すぞ。君らの話を聴いて、僕は少々疑問を持ったんだが・・・」
『何に?』
「これまでの守護騎士のデータを取り寄せて閲覧したんだが、どうも今回の騎士たちは人間臭い。今までの連中は機械的な受け答えしかしなかったはずだ」
なのはに訊かれたクロノが苦い表情で答えた。“闇の書”。初めてこの名前を聴いた時、わたしは例の懐かしさ、そして僅かな切なさを覚えた。ジュエルシードの時と同じ。きっと悲しい結末が待っているのかもしれないなんて思ってしまっている。まぁそれは置いといて。
『人間臭いも何も人だよ、クロノ君』
「・・・僕たち管理局組はすでに知っていると話だが、闇の書の守護騎士は厳密に言えば人間じゃない」
「え? 私知らないよ」
エイミィだけがそう言うけど、クロノはスルーするようでエイミィをチラッと見ただけ。わたしは「資料、ちゃんと見た?」って小声を掛ける。と、「全部はまだ見てない」ってエイミィはしょんぼり。うん、見ようねちゃんと。
『え、人間じゃないって・・・?』
『どこをどう見ても――あー、確かに顔は動物だけども、アレは魔法での変身なんでしょ? それなのに人間じゃないってどういうわけ・・・?』
「そうだな。じゃあまずは闇の書についてまだ話していない事を話そう」
なのは達に伝えているのは、“闇の書”はリンカーコア――魔力を食らって666ページを埋めていく物で、守護騎士ヴォルケンリッターはその実行部隊だって簡単なもの。そこにまた“闇の書”の情報を追加していく。
「まず闇の書の呪いというものが何なのか判らないが、病を治すなどという機能は有していないはずだ」
『待ってクロノ。それじゃあランサーの話が嘘だって言うの? 私、判るよ? ランサー、きっと嘘を言ってない』
『うん、真剣だったよ、あの人たち』
フェイトとすずかもわたしと同じ思いみたい。遅れてなのはとアリサ、アリシアもそれに同意を示していく。もしこれで全部が嘘っだらランサー、大した演技者だよ。あと捕まったらなのは達から大顰蹙を買うこと請け合いだ。
「僕は直接聞いていないからそれについてはノーコメントだ。が、僕の言ったことは事実だ。闇の書に何かを治すという機能はない。アレは破壊だけを撒き散らす。だから何が何でも連中の蒐集行為を止める必要がある
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