暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epos16彼らもまた主が為に決意する〜Auswahl der Evolution〜
[3/11]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
がないだろ。君はフェイトとは違って正式な局員だ。学校に通っている暇なんてない」

「じゃあ局員辞める」

「馬鹿を言ってないでほら、仕事を始めるぞ」

クロノにはバッサリと切り捨てられ、「イリスちゃん。頑張ろ?」エイミィにも応援されなかった(当たり前な事だけど)わたしは本気じゃなかったとは言えちょっぴりヘコんで「りょ〜か〜い」渋々仕事を始めることにした。リビングに戻って来たわたし達はソファに座って、展開した空間モニターを眺める。表示されているのは守護騎士ヴォルケンリッターの面々だ。

「全員、聞こえているか?」

『うん、聞こえてるよクロノ君』

『あたしも問題ないわ』

『うん、私の方も大丈夫だよ』

通学前のなのは、アリサ、すずかにこちらからの通信を念話って形で繋げる。そして『私も問題なし』今しがた出て行ったフェイト、『うん、聞こえる聞こえる』とアリシア、『ええ、問題ないわ』とリンディ艦長、最後に『あたしも聞こえるよ』ってアルフが応じた。

「まずは、だ。先日、君らがランサー達から聞き出した情報だ」

「闇の書の主は闇の書の呪いによる何らかの病を発症していて、それを治すために彼ら守護騎士はリンカーコアを蒐集して完成させようとしている、と」

先日、図書館から帰る時に向こうから接触してきた守護騎士たち。“闇の書”の完成を目指す理由を聴いた、主の未来を民間人の憎しみや血で穢さないために犯罪者だけを狙っていることも聴いた。優しい主を助ける為に、罪を償う事になろうともことを起こした、とも。ランサーから語られた話が嘘じゃなければそういうことになるわけだけど。でもランサーの声からは真剣みを感じて、どうしても嘘とは思えないのよね。

「それにしてもやっぱりテスタメントちゃんのことを思い出しちゃうよね、その動機は」

彼らの目的はテスタメントに似ている。まぁテスタメントの場合は救いたい相手は自身で、相手が民間人だろうがなんだろうが関係なくなのは達と対立したけど。あとそれと、死に間際の独白に出てた、色々と罪を犯した、ってやつ。結局あれは立証できなかった。

『・・・うん。あの時のランサーさんの話を聴いて、私、変身できないとか関係なく呼び止められなかった』

エイミィがポツリと漏らすと、なのはがそれに同意を示した。アリサも『あたしもよ。しかも応援しそうになったわ』なんて言い出す始末。なのはとアリサと来れば、『本当に蒐集をやめさせないとダメなのかなぁ』すずかまでそんな事を言いだした。

「ダメに決まってるしょうが」

『『『やっぱり』』』

まったく、情に流されちゃったら局員は務まらな――って、なのは達3人は局員じゃなかったんだ。3人とも管理局に就職しないかなぁ。そうしたらいつでも連絡を取り合ったり休日に
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ