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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epos16彼らもまた主が為に決意する〜Auswahl der Evolution〜
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に気付いていた。ランサーが消えるべき守護騎士ではないことを。“闇の書”事件の終結後も消えることなく存在することを。ゆえに少年は笑う。必ずランサーを手に入れてみせる、と。

『闇の書の捜索、どこの部隊が担当することになっているんだ?』

『確か、アースラスタッフだったのでは・・・?』

『アースラ?・・・・あぁ、先の闇の書事件にて殉職したクライド・ハラオウン提督の婦人と息子の居るチームか』

『おいおい、どこのどいつだ、アースラに捜査担当を指示した奴は? 運用部には随分と面白いことを考える奴がいるじゃないか、夫の復讐でもさせるつもりか?』

少年は終始楽しそうだ。運用部、人員や艦船の配置の決定権を持つ部署だ。彼は運用部の何者かに拍手を贈る。ハプニングやサプライズといった予想外の出来事がよほど嬉しく面白いらしい。

『偶然だろう。後にアースラに配属されるであろう新人と、その友人が標的にされた。流れ的にそうなってもおかしくない』

『とにかく闇の書は破壊すべき毒だ。アースラから助力を求められた場合は可能な限り受けるように』

デュランゴがそう告げ、今回の議会は閉幕した。

†††Sideイリス†††

「いってきます」「いってきまーす♪」「いってくるよ」

「それじゃあクロノ、エイミィ、イリス。少しの間、よろしくお願いね」

「はい、いってらっしゃい、母さん。それにフェイトとアリシア、アルフも」

「いってらっしゃい、フェイトちゃん、アリシアちゃん、アルフ♪」

「いってらっしゃい」

これからフェイトとアリシアは、保護者のリンディ艦長と付き添いのアルフを伴ってこれから通う聖祥小学校へ向かう。今日は転入初日で、フェイトは静かに興奮していて、アリシアは「早く早くっ♪」ってフェイトとリンディ艦長の手を取って急ごうとする。
ちなみにフェイトはなのは達と同じクラスになるって話。で、アリシアもフェイトと一緒になのは達のクラスに転入することになっている。し・か・も。アリシアはフェイトの双子の姉ってことになってるんだよ。ありえねぇ〜。ちくしょう、31歳め。

「ねえ、イリスちゃん。恐いよ?」

エイミィがわたしを見てそんなことを言ってきた。今のわたしはギリギリ歯軋り中。だって「わたしだけ居残りってあんまりじゃない」わたしだってなのは達と学校に通いたいんだよぉ〜。わたしは学校に通わず、聖王教会の中でも指折りの学士たちを家庭教師として勉学に勤しんだ。
騎士としての魔法の腕や戦術は、偉大なご先祖様であるシャルロッテ様の刀、“キルシュブリューテ”・オリジナルのおかげで労することなく手に出来て、知能は父様のスパルタでそれなりだ。でもそこには楽しさは無かった。だから学校に通うということがすごく羨ましい。

「しょう
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