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初音島の剣闘士
◆2 こたつの上の決闘 前編
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る。

「これにより、真紅眼の魂は無効にさせてもらう!」

 もう1枚の伏せカードに手をやるが、すぐに伏せに戻す。
なにか手があったのか?それとも別の発動タイミングのカード?

「大人しく無効にされる」

 残りの一枚が気になる。
モンスターに適応する効果ならこれで何とかなるが…
手札は2枚。伏せておくか、牽制になるだろう。それにこのターンをしのげれば、あのカードが来るかもしれない。

「俺はカードを2枚セットしてターンエンドだ」

3ターン目経過

アリト 1900 手札0
□□■■□
□□■■□

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□■□□□
義之 4000  手札2

「義之くん、大丈夫…?」

「大丈夫です。まぁ、このターンで決着を付けられればと思いますが」

「そういうのはドローしてから考えるもんだぜ」

「ま、それもそうか。俺のターン、ドロー」

 ドローした直後、義之の手に目線が集まる。
少々考えると手札に加わった。そして俺に向かって一言。

「この勝負、もらったぜ!」

 ドローしたカードで確信したのか堂々とファイナルターン宣言だ。
だが俺もこの布陣を突破される不安などない。
こたつでのバトルだが、腰に力を入れ望むところだという気持ちを込める。
義之もその気持ちを取ったのか、纏うオーラに少しだけやる気が混じっていた。

「俺は永続罠、正統なる血統を発動!」

正統なる血統
永続罠
墓地の通常モンスターを特殊召喚する。

「俺が蘇らせるのは当然真紅眼の黒竜!」

 墓地から現れたレッドアイズは使い手のオーラを汲み取ったのか、やる気に満ち溢れてるように見えた。
伝説の竜との対面しているが、負けず劣らずとリードブローも睨み返す。
ソリッドヴィジョンはないが、俺のイメージの中ではそんな感じだ。

「さらに魔法カード、雛の羽ばたきを発動!」

雛の羽ばたき
通常魔法
墓地のレベル1ドラゴン族をゲームから除外し、デッキからレベル2ドラゴン族を特殊召喚する。

「さっきジョルト・カウンターで除外しそこねた黒竜の雛をゲームから除外する」

「お前、そこまで見越して罠を使わせたのか?!」

「そこまで考えてなかったけど、まぁ結果オーライって感じだ。引いたカードもこれだったしな」

 偶然とはいえ、カウンター罠を使うタイミングを間違えたか。
そこまで見越していたのならすごいところだ。俺のミスも致命的だったか。

「雛は成長する。真紅眼の子竜をデッキから特殊召喚」

真紅眼の子竜
☆2チューナー
ATK/200 DEF/500
特殊召喚に成功した時、レベルを1から3まで選び変更できる。
使用したターン、レッドアイズと名の付くモンスター以
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