暁 〜小説投稿サイト〜
IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第293話】
[1/3]
[8]
前話
前書き
[1]
次
最後
[2]
次話
――1025室内――
とりあえず部屋へと入り、楯無さんが一夏の包みを取ると中からはいなり寿司が現れ、現在俺以外が食べてる最中――。
「ヒルト君? キミは食べないの?」
「……俺が食べると篠ノ之に睨まれますからね。 遠慮します」
「………………」
そう俺が言うのを見ると、何かを言いたそうな篠ノ之の視線が気になり、俺も見るのだがふぃっと横に逸らされた。
「……美味いな。 何か昔を思い出す味だな。 なあ箒?」
「あ、あぁ……。 …………」
「……?」
返事が曖昧な箒に疑問符を浮かべた一夏だが、気にする事なくいなり寿司を頬張る――と。
「さて、せっかく織斑君も箒ちゃんも居ることだし。 君たち二人にはちゃんと現実を知ってもらわなきゃ……ね?」
絶やさない笑顔だが、言葉に威圧感を感じて萎縮する二人――。
「……まず、君たち二人は今は機体性能、及び単一仕様の能力に助けられてるって自覚はあるかな? ……っても、箒ちゃんは単一仕様、夏の臨海学校以降から発現しないんだったわね?」
「…………はぃ」
小さな声と共に頷く篠ノ之――だが一夏は――。
「別に機体性能に助けられてる訳じゃ――」
「ん?」
「……何でもないです」
有無を言わさない笑顔を向ける楯無さんに、押し黙る一夏――。
「話は戻すとして、発現しないのには幾つか理由の候補あると私は思ってます。 まず一つ目が貴女自身の増長――専用機を手にした事が嬉しいのはわかるわよ? ……でも、貴女にはまだその実力は備わっていない。 紅椿自身がそう感じてる説が一つ目の理由よ」
「…………ッ」
口調は穏やかなものの、言葉には冷たさを感じる楯無さん。
篠ノ之も自覚してるのか、ただ反論しても仕方ないのかは分からないが黙って聞いていた。
「二つ目の理由は――まあこれはその発現した時の気持ちを再現出来ないって事かな。 ……今は、君自身の増長に紅椿が応えてくれないと、私は思う」
「…………」
厳しい言葉だが、正直篠ノ之にはいい薬になるだろうと俺は思う。
「……まあ、箒ちゃんが増長したのには織斑君、キミが箒ちゃんを甘やかせたのにも原因があるのよ?」
「な、何で俺にも原因があるのですかッ!?」
一夏自身が気付いてないのか、真っ先に反論するが――。
「簡単よ? キミが箒ちゃんばかりに構ってるからよ? ――勿論、幼なじみとして彼女が気になるのは分かります。 だけど……そうしてキミ自身が箒ちゃんにばかり構うことになった結果、箒ちゃんは貴方に甘え、尚且つ貴方自身も紅椿受領を認めた結果がこうなったと報告を
[8]
前話
前書き
[1]
次
最後
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ