第二十四話 自分自身
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っていた漁師が海底で光る物を見つけて、更に深く潜ってみたら数え切れないほどの真珠が海底に沈んであったらしいの。」
海底に、大量の真珠!?
グ「一週間前には早朝海辺でジョギングしてた人が巨大魚の大群が飛び跳ねながら海の中に姿を消したのを見たらしいぜ。」
巨大魚の大群が、飛び跳ねる!?
エ「そして昨日の夕方、ちょうど私達がナノハナの街を出た時だ。遠くの方で夕日に照らされて何かが光っているのが見えて、目を凝らして見ると、孤島に建てられた龍宮城が見えたらしい。」
孤島の龍宮城!!?
エ「ここ一ヶ月の間で四つの奇妙な出来事が立て続けに起こっているんだ。」
ル「今週刊ソーサラーでも話題になってるのよ。」
ナ「マカオやワカバもそんな話してたよな?」
ハ「あい。」
俺も街の噂で聞いた事があったけど、ただの冗談かと思っていた。
シ「という事は、マスターはこの奇妙な四つの出来事を解決して欲しい為に、俺達最強チームに頼んだって事か?」
ウェ「そのとおりです。」
やっぱりな。それにしても、人魚に真珠、巨大魚に龍宮城・・・
シ「出来事が起こったのはここ一ヶ月の間。真珠や巨大魚はともかく、人魚や龍宮城は現実世界ではまず考えられない。だとすると、どっかの誰かが何らかの理由で奇妙な出来事を立て続けに起こしているって事だな。」
エ「あぁ。そして、この四つの奇妙な出来事の唯一の共通点が・・・」
俺達最強チームは顔を寄せ合うと、
全「海。」
声を揃えて言った。
グ「奇妙な出来事の舞台は必ず海。」
シャ「しかも、四つの奇妙な出来事が起こる海は全て同じ海。」
ル「ますます分からなくなってきたわ。」
ますます分からなくなってきたのはルーシィだけじゃない。俺もだんだん頭が痛くなってきた。
シ「・・・とにかく、今日はもう遅い。明日その四つの奇妙な出来事が起こった海に全員で行ってみようぜ。で、どこ何だ?その海ってのは?」
ナ「確か・・・アジミっていう街の海だったよな?」
ハ「アジミじゃなくてアザミ!」
似てるけど違うぞ。
シ「そんじゃ、明日の十時半頃に駅で・・・」
エ「何を言っているんだ?」
シ「えっ?」
俺、今変な事言ったか?すると、ウェンディが申し訳無さそうに部屋の隅を指差した。その隣でシャルルが「はぁ。」呆れたようにため息をついた。恐る恐るウェンディの指先の方に視線を移すと、そこには大小さまざまな大きさのリュックサックやスーツケースが置かれていた。
シ「ま、まさか・・・ここに、荷物を置いて・・こ、今晩、俺の家で・・・泊まるって事、か・・・?」
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