第二十四話 自分自身
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い・・・ドォ〜ン!!」
私とシンは夕暮れのナノハナの街を全速力で駆け抜けた。だから、気づかなかった。ナノハナの街の小さな駅の屋根の上に、一羽の鴉が止まっていた事に・・・その鴉が、黒くて小さな円らな瞳で、私とシンの事を見つめていた事に・・・
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『ここからシン目線で書いていきます。』
ナノハナの街から帰って来た次の日。俺はギルドのバーカウンターでミラが淹れてくれたお茶を飲んでいた。
シ「はぁ〜・・・」
ミ「どうしたのシン?深いため息なんかついちゃって?何か悩み事でもあるの?」
シ「い、いや・・!別に///////////////」
ミ「?」
ミラにこの事を話すと冷やかされるのはすでに経験済みだ。読者の皆は覚えているか?以前、俺がルーシィの事を見るとドキドキするって言ったのを?昨日から更に激化して来てるんだ。以前は『友情』だと思い込んでいたが、ここまで激化すると、ミラが言ったとおり、これは『恋』なのかもしれない////////////////////
ミ「シン?顔が真っ赤だけど、大丈夫?」
シ「えぇっ!?あ、いやっ!ほ、ほら!ミラが淹れてくれたこの熱いお茶のせいだっ!いやぁ〜、このお茶めちゃくちゃ熱いなぁ〜。」
ミ「・・そのお茶、氷の入った冷たい麦茶何だけど・・・?」
シ「・・・・えっ・・・」
ミラが言ったとおり、湯飲みに入ってる熱々の麦茶ではなく、硝子のコップに入った冷たい麦茶がそこにはあった。カランと氷が音を立てる。ミラはバーカウンターに両肘を着いて、重ねた両手の甲に顎を乗せると、
ミ「私、シンの『恋』の悩み、聞きたいなぁ〜♪」
小悪魔の笑みを浮かべたミラが俺に微笑み掛ける。俺の頬を冷や汗が伝う。こうなったら最終手段・・・!俺はガタッ!と音を立てて椅子から立ち上がると、ミラの足元を指差して、
シ「ミラ、ゴキブリッ!」
ミ「キャアアアァァァアアァアァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!!」
ミラの悲鳴がギルド内に響き渡る。俺は一目散にその場から走り去る。あのままあそこにいたら、エルフマンに半殺しされるからな。
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シ「・・はぁ、はぁ・・はぁ・・・はぁ、はぁ、こ、ここまで来れば・・・はぁ、はぁ・・だ、大丈夫な・・・
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