第二十四話 自分自身
[1/7]
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
闇ギルド、赤面の吸血鬼を討伐する事に成功した私達最強チーム。体は傷だらけだけど、皆笑っていた。
ナノハナの街へ行って、アレクさんに依頼達成の報告をして報酬の40万Jを受け取った。これで今月の家賃が払える〜♪
ハ「ルーシィ、目が¥になってるよ。」
ル「うるさいわねぇ。嬉しいんだから仕方ないじゃない。」
グ「嬉しいのと目が¥になるのは関係ねぇと思うけどな・・・」
いちいちそこは触れなくて良いのよ。アレクさんは、私達に報酬を渡してから評議院に連絡をして、赤面の吸血鬼の魔道士は一人残らず連行されたの。
エ「まず、赤面の吸血鬼は間違いなく二度目の解散命令を出されるだろうな。」
そりゃそうよね。数え切れないくらいの人の命を殺めたんだから。納得のいく罰を受けてもらわなくっちゃ、私達も気が済まないもの。
ナノハナの街の人達は、連行される赤面の吸血鬼の魔道士達の後ろ姿を見届けながら大粒の嬉し涙を流していた。三年間も苦しめられたんだもの。解放された気持ちがどれだけ嬉しいか、私達妖精の尻尾の魔道士には分かる。
ナ「さぁ〜て、依頼も達成したし、報酬も貰ったし、さっさとギルドに帰ろうぜ。」
ハ「あい!おいらお腹ペコペコだよぉ〜。」
シャ「って言いながら魚持ってるじゃない。」
常に持ち歩いているなら食べなさいよ。
ウェ「日も沈んできましたしね。」
上を見上げると、いつの間にか空はオレンジ色に染まっていた。まるで『マヤ』の髪と瞳の色ね。
エ「よしっ!ギルドに帰るぞ。」
ナ「おう!」
ハ「あいさー!」
ナノハナの街の駅に向かって、大量のスーツケースを積んだ荷車をゴロゴロと引きながら歩くエルザを先頭に、頭の後ろで腕を組みながら歩くナツと、魚を抱えたハッピーが続き、シャルルを抱いたウェンディ、ズボンのポケットに手を突っ込んでいるグレイ、鼻歌を歌いながら歩く私、その後ろをシンが・・・って、
ル「シン?」
後ろに人の気配を感じないから振り向くと、シンは私達に背を向けて評議院に連行されていく赤面の吸血鬼の魔道士の事を静かに見つめていた。
ル「シン、どうしたのよ?もう皆駅に行っちゃったわよ。」
私はくるっと方向転換してシンに駆け寄って声を掛ける。が、シンは私に見向きもせずにただ静かに連行される赤面の吸血鬼の魔道士から目を逸らさなかった。
ル「ねぇ、ちょっとシン、聞いてるの?てか、聞こえてる?」
シ「えっ?あ、何?」
シンはようやく気づいたのか、やっと私の方を振
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ