暁 〜小説投稿サイト〜
勇者番長ダイバンチョウ
第13話 死亡確率99.9%!? 男は最後まで諦めず走り続ける生き物也
[8/17]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
の日の内に解決してしまっているケースが殆どだったりする。しかもその際には凶悪殺人犯も極悪暴力団も全て四分の三殺しにまでボコボコにされている始末だったりする。
 これでは警察の評判が悪評に繋がる危険性すらありえるのだ。
「良いか、今後俺達の捜査に首を突っ込むな! もし今度俺達の現場に現れたら、その時はこの俺が直々に貴様に鉄槌を―――」
「あぁん? 誰が誰に鉄槌を下すだってぇ?」
 先ほどまで威張り散らしていた一課の捜査官が駒木のひと睨みですっかり縮みこんでしまった。先ほどまでの威勢は何処へやら。すっかり真っ青になって黙り込んでしまった。
「いや、だから……そのぉ……」
「てめぇらがちんたら捜査してんのがまどろっこしいから手ぇ貸してやってんだろうが! それを下手ないちゃもんつけてきて、挙句の果てにゃ鉄槌を下すだぁ? 舐めた口利いてんじゃねぇぞクソガキぃ!」
「はいぃぃぃぃぃ!」
 駒木の怒号が署内に響き渡った。その怒号は署内全てを激しく揺らし、窓ガラスを粉砕する勢いだったと言う。実際に何枚か割れてたけど。
「良いか、今後もそれ以降もてめぇらがチンタラ捜査している度に俺が気分次第で介入させて貰う。もしそれで文句垂れたいんだったら、俺を力づくでどうにかしてみろ。そしたら考えてやるよ」
「は、はひ……わかりまひた……」
 すっかり恐怖で骨抜きにされた捜査官がその場にへたりこんでしまった。そんな捜査官を放っておき、駒木はその場を後にした。
 その光景を目の当たりにした所員達は口々にこう言っていた。
「駒木に逆らえる者、この署内に有らず!」と―――




     ***




【なるほど、だからそんなに上機嫌だったって訳だな】
「そうなんだよバンチョウ。俺ってば今、人生で一番幸せな気分なんだぁ〜♪」
 早速自宅に帰って来た番はいの一番にこの幸せを分け与えようとバンチョウの洗車を率先して行っていたのであった。
 本来なら喜ばしい事なのだが、生憎番がこの状態なのではっきり言って気持ち悪い。
【き、気持ちは嬉しいんだけどよぉ……何か気持ち悪いぞお前?】
「あんだとぉてめぇ! 人が折角親切に洗車してやってんのにその言い草は何だゴラァ!」
【うっせぇ! キモイんだよぉ今のてめぇはマジでなぁ!】
 さっきまで上機嫌だったのが打って変わり、すっかりバンチョウとのタイマン喧嘩バトルへと発展してしまっていた。今まで禄に喧嘩をしていなかった為か結構意外な場面だったりする。
「大体、何時になったら家の車から出て行くんだ! 今日と言う今日は幸福続きだからついでにてめぇをたたき出してやらぁ!」
【抜かしやがれ! あべこべにてめぇを叩きのめしてやらぁ!】
 一体どうやって車の状態で喧嘩をしたのか? そう言った疑問は持たないで貰い
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ