第13話 死亡確率99.9%!? 男は最後まで諦めず走り続ける生き物也
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の浅漬けとパンの耳になるぞぉぉ!」
そんな訳で、番と真の二人は家々を回り異常発生した鼠の駆除作業に取り掛かったのであった。
だが、あぁ無情。幸い訪れた業者が出来る業者だったらしく、ついでにと付近の家々の鼠を片っ端から駆除してしまった為に、轟家から半径数十キロ地点の鼠は粗方駆除されてしまった後なのであった。
そうして、敗者の如く暗いオーラを放ちながら、二人は公園の土管の上で空しく座り込んでしまっていたのであった。
「これだけ探しても一匹も出ないなんて」
「何てこった。今夜は久しぶりに肉が食えるって思ってたのによぉ」
すっかり意気消沈してしまった両者。育ち盛りなな二人にとってそれは一大事であり、同時に悲しい話だったりするのだが。
「あら、番に真。どうしたの?」
そんな二人を偶然発見したのはご存知轟家の母恵だった。彼女の両手にはスーパーのビニール袋が持たれている。しかも大漁だった。
「お、お袋! その袋の中身……一体どうしたんだ!?」
「まさか、スーパーの特売とかあったの? それともセール?」
「違う違う、駒木さんがスーパーで起こった万引きの常習犯を捕まえてくれたお礼だってスーパーの人が特別に値引きしてくれたの。しかも90%OFFで!」
「きゅ、90%OFFだとぉ!」
普通に考えたら有り得ない数値だ。だが、それだけに駒木の行った行為は大きいのだが。
「でも、何でたかだか万引きで値引きしてくれたんだ? しかも全く関係ないお袋を」
「偶々スーパーでばったり会ってね。それで話し込んでたら万引き強盗がスーパーを荒らしまわってる場面に出くわしちゃって、それを駒木さんが退治してくれたんだよ」
(おっちゃんの事だから絶対退治じゃなくて駆除の分類なんだろうなぁ。おっちゃんって二十歳以上は容赦しねぇから)
駒木とは轟家に深い関係を持つ刑事だ。因みに少年課に所属している。
その為、青少年やこの町の不良、少年達からは尊敬の念を込めて「駒木さん」と呼ばれているか「おやっさん」との異名を持っている。
だが、二十歳以上の年齢で犯罪を犯した人間に対しては180度扱いが変わり、腕付くで逮捕するのは勿論の事最悪の場合肋骨全てがへし折られたり内蔵のほぼ殆どが破壊されていたりと、とにかく一切の容赦、情けなどない暴れっぷりを見せる為、その手の犯罪者達からは「鬼の駒木」と恐れられているのである。
因みに今回の強盗は当然の如く35歳のおっさんだった為に両手両足の骨を粉々に打ち砕いた後に元々痛めていたであろう腰を更に痛めつけた後で、救急車に渡したそうだ。
「なるほどな、感謝と同時にとばっちりを受けない為のブロックって事か。ま、おっちゃんには感謝しねぇとな。お陰で今夜は肉が食えるんだしな」
「あら、何で分かったの番? この中に肉があるって」
「当
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